【ケース面接例題】厳選7パターン～対策優先順位と難易度解説
【ケース面接例題】厳選7パターン～対策優先順位と難易度解説
ケース面接で実際に出題される問題-７つの例題パターンとは？
実際にコンサルティングファームでのケース面接を体験した方の声をベースに分析し、例題として7つのパターンに分けて解説します。構成としては、ケース面接で出題される７つの例題について「水族館」をテーマに整理した上で、
- 実際に出たケース面接の過去問のご紹介（実際のやりとり）
- 特に、このパターンが良く出るコンサルファーム
- 各問題の難易度・対策優先順位
についてご紹介しておりますので、読み進めて頂くと、 「コンサルティングファームで実施されるケース面接とは、どういうものなのか？」「ケース面接はこういう問題がでるのね、なるほど。」 と、知っていただけると思います。
ケース面接問題パターン①～③で、ほぼ9割以上カバーできますので、この3パターンをまず、徹底的に対策することをお勧めいたします。
ケース面接とは？
例題に行く前に、少しケース面接について触れさせてください。
ケース面接とは、コンサルティングファームへの転職の際に実施される面接のコト。一般の面接とは違い「特殊」で、世間ではよく、“ケース面接”と呼ばれています。
ファームで多少異なりますが、コンサルティングの面接は、
- 部屋に通されると、少し“能面”っぽいマネージャーが登場し、２－３分、アイスブレイクをしてくれる
- その後、「じゃー、ケースやりますね」と、始まる
- その後、その題材で30分間議論し、撃沈 or ワクワク
- 礼儀として、「質問ありますか？」と聞かれて、面接終了
- 結果は2－3日後に、エージェント通じて教えてもらう。基本、FBは無い
といった感じです。
ケース面接で評価されるポイント
ケース面接では「答えのない」テーマについて、いかに限られた時間の中で他の人にわかりやすく、納得感がある「答え」を作り出して伝えられるのか？を見られています。
ケース面接例題 問題パターン① フェルミ推定【出題頻度★★★】
私もこのHPで何度か書いておりますが、皆さんもご存知の「フェルミ推定」でございます。ケース面接を突破する上では避けては通れないのが、フェルミ推定であり、「フェルミ推定を制する者はケース面接を制す」と言っても過言ではありません。以下に面接官とのよくあるやりとりをご紹介します。
面接官とのよくあるやりとり
面接官趣味はありますか？
候補者趣味ですか、ぱっと思いついたのが「水族館巡り」です。
面接官では、日本の水族館の市場規模を推定してください。5分でやりましょう。
この問題を出題するコンサルティングファーム
フェルミ推定は、どのファームでも出題されますが、特に、BCG、アクセンチュア、ATカーニーは「趣味フェルミ」が 1次面接で出題される場合が多いので、きっちり対策しておきましょう。
自力でもご自身の趣味に置き換えて、問題を作成し、自分なりの答えを出してみることはできるかと思います。
ケース面接のフェルミ推定問題で出題されるトップ5
ちなみに趣味以外のフェルミ推定問題で出題されるトップ5はこちらです。
- 1位：コンビニの売上推定（1店舗、1日）
- 2位：スタバの売上推定（1店舗、1日）
- 3位：スポーツジム市場（市場全体、年間）
- 4位：野球を趣味にしているヒトの数
- 5位：マクドナルドの売上推定（1店舗、1日）
このあたりも事前に対策して臨みましょう。
類似問題【例題】
このパターンに該当するケース面接例題の類似問題をこちらにご紹介しておきます。
ケース面接例題 問題パターン② フェルミ推定をしてからその売上を2倍に【出題頻度★★★】
フェルミ推定をしてから、その売上を2倍にという問題もよく出ます。こちらは先に面接官とのよくあるやりとりをご紹介します。
面接官とのよくあるやりとり
a. フェルミ推定をしてから、その売上を2倍に
面接官では、水族館、池袋サンシャイン水族館の売上を推定してください。 5分でやりましょう。
候補者XX億円です、どうやって計算したかというと、、、（説明が続く）
面接官なるほど。。。フェルミ推定はこれくらいにしましょう。
では、池袋サンシャインの売上を2倍にする方法を、再度、5分で考えてみてください。
b. フェルミ推定をしてから、市場の売上を2倍に
面接官では、日本の水族館市場の規模を推定してください。
候補者XX億円です、どうやって計算したかというと、、、（説明が続く）
面接官ありがとうございます。では、市場の売上を2倍にしてください。
ケース面接は奥が深いので、 「７つの例題」について完璧な説き方をマスターする！とした瞬間、 “砂漠に水” ではなくなりますから、そういう使い方をしてください。
この問題を出題するコンサルティングファーム
フェルミ推定をしてから、その売上を2倍に。のパターンは、どのファームでも出題されます。
この例題がやっかいなのは、フェルミ推定からの、ですから「フェルミ推定」でやらかすと面接官は「落とすの、決めた！」と なってしまいます。
なので、結局、フェルミ推定を極めることが先決になってしまいます。
類似問題【例題】
このパターンに該当するケース面接例題の類似問題をこちらにご紹介しておきます。
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【ケース面接問題例題】フェルミ推定からの売上2倍 No.11「映画館問題」
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【ケース面接問題例題】フェルミ推定=日本のベビーカーの市場規模 No.14「ベビーカー問題」
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【ケース面接問題例題】ベビーカーの売上を2倍 No.15「ベビーカー問題の続き」
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【ケース面接問題例題】老舗ホテルの売上拡大 No.17「帝国ホテル問題」の続き
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【ケース面接問題例題】フェルミ推定からの売上2倍(資料配布Ver) No.19「お花屋さん」
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【ケース面接問題例題】フェルミ推定=国内旅行の市場規模 No.26「国内旅行市場規模問題」
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【ケース面接問題例題】フェルミ推定=東京都のジムの市場規模 No.27「スポーツジム問題」
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【ケース面接問題例題】売上推定からの収益改善 No.30「JR九州問題」
ケース面接例題 問題パターン③ 売上を2倍に【出題頻度★★★】
ケース面接 問題パターン③については、先に面接官とのやりとりでイメージを付けて頂きます。
面接官とのよくあるやりとり
a. 売上を2倍に
面接官趣味は何ですか？
候補者えーと、あえて言えば、「水族館巡り」です。
面接官なるほど。
それでは、サンシャイン水族館をイメージしてもらい、ある水族館の売上を2倍にする方法を10分で考えてください。
b. 売上を2倍に（資料数枚配布パターン）
面接官では、まず、この一枚をご覧ください。
A4 1枚の資料が渡される
面接官今後3年間で、現在の利益を3倍にし得る方法を考えてみてください。
この問題を出題するコンサルティングファーム
どのコンサルティングファームでも、ケース面接序盤（1次面接）ではなく、後半（2次面接）に出題されてくるのが、このケース面接 問題パターン③ となります。
例：アクセンチュア戦略の場合
1次面接で2名：フェルミ推定、フェルミ推定からの売上2倍（各45分）
2次面接で1名：売上2倍（1時間）
類似問題【例題】
このパターンに該当するケース面接例題の類似問題をこちらにご紹介しておきます。
a. 売上を2倍に: ケース面接例題
b. 売上を2倍に（資料数枚配布パターン）: ケース面接例題
ケース面接例題 問題パターン④ クライアントからの課題をどう検討する？【出題頻度★★☆】
ここまでご紹介したケース面接問題パターン①～③までで、ほぼ9割以上カバーできますので、3パターンをまず、徹底的に対策することをお勧めいたします。
④は、ちょっと捉えにくいので、先に面接官とのやりとりをご紹介します。
面接官とのよくあるやりとり
面接官現在、水族館にいる、鑑賞用の魚が100種類を超えています。
館長が変わり、“種類を減らせ！集約化しなさい” という指示が下りました。
あなたなら、どう検討していきますか？10分でお考え下さい。
候補者承知しました
この問題を出題するコンサルティングファーム
この問題の特徴は「答え」となる打ち手などを聞いているわけではなく「いかに検討するか？」を聞くという、ハイパーレベルの高い問題だということです。ドリームインキュベータやフィールドマネジメントで出題されておりますし、コンサル経験者の面接（コンサル⇒コンサルの転職）で出題されやすいパターンです。
対策方法
ケース面接 問題パターン④は「論点」を問う問題です。この問題は本当に良い問題で、面接官は相当優秀と思って間違いありません。
論点については、「考えるエンジン講座」以外でいうと、本で学ぶしかないので、読んで鍛えましょう。
- ライトついてますか？
- イシューから始めよ
- 論点思考
- 仮説思考
類似問題【例題】
ケース面接例題 問題パターン⑤ 選択肢のどっちがいい？【出題頻度★☆☆】
選択肢が与えられて、どっちが、いいですか？という問題。
面接官とのよくあるやりとり
面接官では、水族館向けの “水処理システム” の会社の社長からの質問です。
今、岐路に立っています。旧型（100万円）、新型（500万円）があり、どちらに特化すべきでしょうか？
10分でお答えください。
候補者承知しました
この問題を出題するコンサルティングファーム
ほとんど出題されないパターンですが、なぜか？デロイトは大好きなパターンです。加えて、BCGの過去問のうちの一つがこれに当たります。
ケース面接例題 問題パターン⑥ クライアントのアイデアに賛成or 反対？【出題頻度★☆☆】
もうここまでくると、細かい分類になりますが、ケース面接例題⑤の、賛成・反対バージョンとでもいう感じです。救急車を有料にするアイデアに賛成、反対ですか？ というような問題です。一度、しっかり解いておくといいですね。
面接官とのよくあるやりとり
面接官水族館のオーナーから、“目玉魚がないから、ドラゴンフィッシュなどを入れたいと思うけど、どう思う？“ と相談を受けました。あなたならどう相談にのりますか？10分で。
候補者承知しました
この問題を出題するコンサルティングファーム
こちらも、デロイトでよく出題されます。
ケース面接例題 問題パターン⑦ 新しいサービスを考えてください【出題頻度★☆☆】
そして、これが最後のパターンになります。 めったに出題されません。
が、一応、整理のために載せておきます。
面接官とのよくあるやりとり
面接官水族館の新しいサービスを考えてください。10分で。
候補者承知しました
出題頻度の高いケース面接 問題パターン①～③までの対策方法
ケース面接問題パターン①～③で、ほぼ9割以上カバーできますので、この3パターンをまず、徹底的に対策することをお勧めいたします。
対策方法①「フェルミ推定の罠」を読む
無料公開していますので、今すぐ、読みましょう。
対策方法②「フェルミ推定」を本で学ぶ
ケース面接対策のフェルミ推定ならこの２冊だけで構いません。
『ロジカルシンキングを超える戦略思考 「フェルミ推定の技術」』
先の見えない世の中において、“積み上げる”ロジカルシンキングよりもパワフルであり、“もれなくだぶりなく”なMECEよりも、答えの無いゲームに強い思考法。それが、フェルミ推定です。
ロジカルシンキングの次は “フェルミ推定” の時代です。
コンサル転職でのケース面接に必須のフェルミ推定ですが、ビジネスパーソンにこそ絶対に必要な、ビジネススキル。本書から最強の戦略思考を手に入れてください。様々な視点から導き出した「フェルミ推定の技術」を詰め込んでいます。
高松 智史 (著)
出版社 : ソシム
発売日 : 2021/8/18
単行本 : 324ページ
『「フェルミ推定」から始まる問題解決の技術』
「フェルミ推定」は、市場規模推定や売上推定を算出する為だけの思考法じゃありません。成長戦略、新規事業などに幅広く応用できる、いわば戦略思考の原点とも言えます。そして、その考え方を丸っと凝縮して一冊にまとめたのが本書です。
今までの「ロジカルシンキング」や「問題解決」書とは全く違う、プラクティカルでわかりやすい、新しい問題解決本がここに誕生しました。
高松節が炸裂しまくりの、最高に読みやすくセクシーなビジネス書。ビジネススキルの新境地としてのフェルミ推定を、ぜひ堪能してください！
高松 智史 (著)
出版社 : ソシム
発売日 : 2022/2/26
単行本 : 320ページ
対策方法③ 自分の趣味をテーマにした「フェルミ推定」問題を作ってみる
今一度、声を大にして言いたい。
最も出るどころではなく、出まくるケース面接のお題は「趣味」です。
ので、ケース面接前には必ず、趣味を2－3個想定し、その趣味をテーマとした「フェルミ推定問題」を事前に作り込むのは必須です。
対策方法④ オンライン教材で学ぶ
オンライン教材「悪魔のケース対策」はケース面接で出てくるケース面接問題の7パターンを余すところなく解説しています。ので、先ほどご紹介したフェルミ推定本「フェルミ推定の技術」と「フェルミ推定から始まる問題解決の技術」とコンボすれば、かなり、鍛えられます。
ちなみに、弊社の転職エージェントの候補者に対しても、以下の４つのことをやっています。
- まず、趣味を聞き、私が面接官が出しそうな問題を5つ作る。
その上で、一度、候補者にA4一枚で答えを作ってもらう。 - 次に、みっちり私自身が赤ペンを入れる。
- 最後に、それを話せるように暗唱する。
②「私が赤ペンを入れる」については、オンライン教材「悪魔のケース対策」の第3章でどのようなステップ解いていくのか？をご紹介していますので、面接までの時間が少ない方はこちらで学んでいただくのもいいかと思います。
ここまでくれば、③「暗唱する」については、簡単にできることだと思います。
ケース面接例題を動画で解説
著書『フェルミ推定の技術』に記載されている問題を動画でも解説しております。『フェルミ推定の技術』をお手元にご覧いただくと、より楽しめる動画になっております。
ケース面接例題を解説①：「映画館の売上」をフェルミ推定で解いてみた【動画】
ケース面接例題を解説②：「回転寿司の市場規模」をフェルミ推定で解いてみた【動画】
戦略コンサルタントに転職しようかな？と思ったら
いかがでしたか？さいごに、戦略コンサルタントに転職をお考えの方にお役に立てる情報をまとめておきます。
戦略コンサルタントになるために必要な本を読んでみる
弊社代表のタカマツ本
コンサルティングファームに転職する際に特におすすめはフェルミ推定本！
戦略コンサルタントのための必読本
この世には、ケース面接対策本、コンサル思考、コンサル業界に関する本まで「コンサル」の関連本が山のようにあります。そこで、世の中に溢れる「これ、コンサル関連本？」と思われるタイトルの本を全て “購入し”、自ら読んで、
- 「ケース面接対策」という意味で、この本を読んだ本が良いかどうか？
- 読むのであれば、どのページを読めば良いのか？
を丁寧に解説しました。「どの本を読むべきなのか？」と迷われている方に、是非とも参考にして頂きたいです。
考えるエンジン講座無料相談で戦略コンサルを知る
戦略コンサルへの転職に必要な「考える力」を最も得意としているのが、私であり、年間500人以上が受講する「考えるエンジン講座」です。ので、是非とも、無料相談にいらしてください。
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戦略コンサルタントの転職支援を251キャリアで
考える力を鍛え、戦略思考を身に付ける「考えるエンジン講座」の陰で隠れておりますが、じんわりと、コンサル向け転職エージェント＝251CAREeR（ニコイチキャリア）もやっております。
ケース面接対策だけでなく、コンサルタントに強い転職エージェントも利用したい！という方は、是非とも、「無料相談」の時に、おしゃって頂ければと思います。
戦略コンサルタントの転職対策をテキストで学ぶ
フェルミ推定、ビジネスケース、志望動機など、コンサルタントへの転職の選考で実施される「ケース面接」対策に必要なオンライン教材を提供しています。
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