【回答例あり】コンサル面接で経歴・キャリアについて質問されたら?
【回答例あり】コンサル面接で経歴・キャリアについて質問されたら?
皆さんは勘違いしてませんか?
コンサルティングファームの面接とは
コンサルティングファームの面接は大きく2つに分類されます。
1つは一般的な企業の面接と同じく、志望動機や経歴・キャリアについての質疑応答。もう1つは、一般の企業の面接とは違い「特殊」で、世間ではよく “ケース面接” と呼ばれるシロモノ。
具体的にケース面接とはどのようなものなのか?などの全体像については、別途解説していますので、こちらをご覧ください。
コンサル面接で聞かれる質問について解説
今回は、ビジネスケースやフェルミ推定などを活用する「ケース面接」ではなく、ケース面接以外の部分、特に経歴やキャリアについて語りたいと思います。
ケース面接以外の部分では他にも「志望動機」も非常に重要ですので、別の記事でがっつり書いています。
で、今回の題材は、こちら!
実際のコンサル業界の面接で質問されることって、いったい何?
大学の就活であれば、「学生時代に頑張ったことはなんですか?」「失敗した経験はなんですか?」という質問が溢れ返りますが、コンサル面接においては質問されません。
じゃぁ、何を質問してくるか?というと、もちろん、この質問です。
今の会社でどんなことされてきましたか?
しかし、これを表面通り捉えて、答えてしまうと、面接官は
そういうこと言われてもなぁ
となります。
コンサル面接で経歴・キャリアについて質問する面接官の意図は?
では、この質問の意図、背景を説明していきます。
もちろん、彼らが確かめたいのは当然、まずはこれ。
アタマの使い方はコンサル向きか?
これはケース面接でこれは測る。
その次に来るのがこれだよね。
どんなエクスパティーズを持っているか?
そうなんです。コンサルタントはもちろん「頭の使い方」というか、全身全霊の「思考力」が提供価値となります。が、が、しかし、当然、業界知識や、業界横断の知見もフル活用することになります。
ですので、エクスパティーズという横文字を使わずに、より具体的に説明します。
コンサルタントである面接官の質問から本音と考え方、頭の中を理解する
今回は、より分かりやすくするために、面接を受けようとしている候補者を「新卒みずほ銀行、6年目、28歳」とします。
とすると、 面接官の頭の中を紐解くと、
6年もいれば、だいぶ、銀行のことはわかっているはずです。もちろん「バンカー10年」とも言われますので、完全とはいきませんが、優秀で目線高く仕事されていたら、自行のことはもちろんのこと、銀行業界、いや、保険や証券についてもわかっていますよね?
そして、過去や現状だけでなく、未来、今後どうなるか?にについても当然、理解しているはず。そこらへんをちゃんと抑えていれば、仮に頭の使い方が平均点くらいだとしても、銀行業界のプロジェクトをしながら、徐々にコンサル思考を磨いていただければいいからね。
= どんなエクスパティーズを持っているか?
となります。 となるとだ、、、もうお分かりですよね。
今の会社でどんなことされてきましたか?
という質問は、具体的に言い換えるとこうなるのです。
今の会社でどんなことをされてきたか?についての説明を通して、いかに貴方がその業界のエクスパティーズを持っているか?(を教えてください。)
と、捉えることができると健やかなのだ。
なので、やっていることを説明しつつ、この要素について、ちゃんと答えないといけないのだ。
6年もいれば、だいぶ、銀行のことはわかっているはずです。もちろん「バンカー10年」とも言われますので、完全とはいきませんが、優秀で目線高く仕事されていたら、自行のことはもちろんのこと、銀行業界、いや、保険や証券についてもわかっていますよね?
そして、過去や現状だけでなく、未来、今後どうなるか?にについても当然、理解しているはず。そこらへんをちゃんと抑えていれば、仮に頭の使い方が平均点くらいだとしても、銀行業界のプロジェクトをしながら、徐々にコンサル思考を磨いていただければいいからね。
コンサル業界の面接で質問される「経歴・キャリアについて」対策するには?
考えるエンジン講座の生徒でコンサル転職を目指す人には、フェルミ推定、ビジネスケース(≒論点思考、戦略思考)を磨きに磨いてもらいつつ、こうアドバイスしています。
自分の業界のエクスパティーズを高めるために、業界の本を5冊と、それに関連する記事を読み漁りましょう。
皆さんも騙されない、罠に陥らないようにしましょう。
今の会社でどんなことされてきましたか?は、履歴書に書かれていることを聞いているのではない。貴方のエクスパティーズを聞いているんだ。それも、「勉強したことも含めて」だ。
ここを間違えなければ、スムーズに「ケース面接」に入れますし、なにより、少しケース面接でヘコッタとしても、
まぁ、この業界のエクスパティーズがあるから、ケース面接はダメだったけど、もう一回チャンスあげてみっか。
と、なる確率も当然上がります。
コンサル面接でキャリアについて質問された時の回答例
では、ここまでお伝えしたことを踏まえて、コンサル面接を突破した方の回答例を見てみましょう。
資料には目を通していますが、これまでのキャリアを簡単に教えてください。
候補者の回答
入行12年目となり、まだまだ「銀行」を語れるほどまでには至っておりませんが、おかげさまで色々な経験をさせてもらい、大きく営業を「5年」」本部企画業務で「7年」業務に従事してまいりました。営業は組織×個人の成果ですので数字自体にそれほどの意味はありませんが、営業の中でも富裕層向けということもあり、半期で運用商品販売20億、貸出5億、遺言信託20億の実績となっており、頭取表彰もいただいております。
その後、本務企画業務に移り、役割から、銀行を事業としてどうか?市場の中でどうか?などを肌で感じ、「銀行業を営むとは何か?」そして「どう成長していくべきか?」を悩む7年にできました。
本部企画業務を少し説明すると、拠点業務評価の策定が私の主戦場となり、全事業・拠点のKPI策定に携われたのが先ほどの視点につながってきております。 もう一つは、富裕層向けの新規事業の立ち上げでございます。これも多面的な学びとなりました。もう少しいえば、マイナス金利環境下の厳しい収益状況を踏まえ、収益の柱となる事業の立ち上げを目的に始まったのですが、プロセス面と内容面双方で非常に勉強になりした。プロセス面では、定期的な役員会議体運営を通じて経営と非常に近い距離で戦略が策定されていく過程を知ることができ、内容面では、銀行、信託銀行、証券グループ一体となった推進のために銀行法、信託業法、兼営法、金商法を掘り下げてお客様に提供可能な業務を検討する必要があり、自身の糧となっています。
ポイントは、業務内容を説明するだけでなく、どういう論点で仕事をしていたか?それを、どう今後のコンサルライフで活用できるか?まで盛り込んでいる点。
まとめ
皆さんもぐりぐりコンサル業界の面接対策をしましょう。
ケース面接以外でいえば、この2つの質問に答えられればOKとなりますね。
- 弊社を志望した理由、志望動機を教えてください。
- これまでのキャリアを教えてください。
きっちり、準備しましょう。
戦略コンサルタントに転職しようかな?と思ったら
いかがでしたか?さいごに、戦略コンサルタントに転職をお考えの方にお役に立てる情報をまとめておきます。
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弊社代表のタカマツ本
コンサルティングファームに転職する際に特におすすめはフェルミ推定本!
戦略コンサルタントのための必読本
この世には、ケース面接対策本、コンサル思考、コンサル業界に関する本まで「コンサル」の関連本が山のようにあります。そこで、世の中に溢れる「これ、コンサル関連本?」と思われるタイトルの本を全て “購入し”、自ら読んで、
- 「ケース面接対策」という意味で、この本を読んだ本が良いかどうか?
- 読むのであれば、どのページを読めば良いのか?
を丁寧に解説しました。「どの本を読むべきなのか?」と迷われている方に、是非とも参考にして頂きたいです。
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