コンサルになったのにPMOばかり—PMO案件でも付加価値を出す方法
コンサルになったのにPMOばかり—PMO案件でも付加価値を出す方法
PMO案件でも付加価値を出し、成長も加速化する方法
考えるエンジン講座の無料相談にいらした方からよく質問されること。
せっかくコンサルティングファームに入社したのにPMO案件ばかりです。このままで成長できるでしょうか?
そんな時は ”そもそも、ちゃんとPMOしていますか?”という話をします。
正直、PMOはめちゃくちゃ「論点思考」が必要であり、 それを意識してこそ、最高のPMOになるのです。
ここでは、PMO案件でも付加価値を出し、成長も加速化する方法をご紹介したいと思います。
コンサルになったのにPMOばかりと嘆く前にチェックしてみよう
PMO案件ばかりで、自分は成長できるのだろうか?と、悶々とする前に、まず、PMO案件を期限内に達成するために「悪い口癖」を言っちゃってないかチェックしてみてください。
悪いPMOと良いPMOでは、発言/口癖が異なる
悪いPMOの発言/口癖(タスクベース)
- その作業は終わりましたか?
- その作業はいつ終わりますか?
- その作業が遅れている原因は?
- その対処は打ちましたか?
- 作業が遅れているので、赤信号とします。
この悪いPMOの発言/口癖を言ってしまっているようなら、作業をベースとした ”尻叩き” になってしまっています。
これだと、「作業が終わっていればOK」的なプロジェクトになってしまい、それ自体が赤信号。
では、いいPMOってどんなものでしょうか?
良いPMOの発言/口癖(論点ベース)
- その検討すべき論点は何ですか?
- その論点の議論は終わりましたか?
- どの論点が議論で遅れていますか?
- その論点の検討の遅れに対処しましたか?
- 論点の検討がまだなので、赤信号とします。
このように、「論点ベース」での発言が繰り出されているようなら、良いPMO=戦略PMOとなります。
PMO案件を「戦略PMO」に昇華させるために知るべきこと
悪いPMOと良いPMOの違いを明確に知る
例えば、今抱えているPMO案件で検討すべき論点が5つあるとします。
仮にその1つ目の論点は ”Aという機能を入れるか、入れないか?” だとしましょう。
この時、「このことについての検討状況は、どうなっていますか?」と聞いたとき、「終わりました」と言われれば、この論点は解決し、次に進めるという「答え」が出ます。
もしくは、「ユーザーサイドのここの部分を考えると、どうすべきか決めかねています」と言われれば、そのことについての論点をディスカッションできるわけです。
ここまでで、悪いPMOと良いPMOの大きな違いに気づかれましたか?
あなたが抱えているPMO案件はタスクベース?論点ベース?
ここで、一度、悪いPMO/良いPMOを並べてみます。
改めて並べると、悪いPMOはタスクベース、良いPMOは論点ベースになっていることがお分かりいただけるかと思います。
そもそも、タスクベースで進んでいるPMOの重要性は、工数になってしまいます。工数が多ければ、そのタスクに重きが置かれてしまいますが、それを論点ベースで考えた時にも重要なのか?と言われれば、そうでないケースがあります。
例えば、論点ベースで考えた時には、6か月の工数のかかる作業より、3日で終わってしまう作業の方が、重要な項目である場合があるよね?ということです。
タスクベースで追いかけていると、見かけ上は順調に進んでいるプロジェクトも、重要な論点が未解決のままで、あとで炎上。なんてことにもなりかねません。
ただのPMO(タスクベース)になってしまうか、戦略PMO(論点ベース)になるかの考え方の分岐点はここにあります。
PMO案件をどう進めるか?はチームの関係性にも影響する
少し視点を変えて、悪いPMOと良いPMOでは、プロジェクトを推進していく上で、チーム内の関係性にどんな違いが出てくるのか?にも触れておきます。
悪いPMO(タスクベース)のチームの関係性
例えば、悪いPMOパターンで進んでいるプロジェクトで、上司からタスクベースで「あの作業、終わったの?」と詰められたらどう感じるでしょうか?
は?まだ終わるわけないじゃん。。。このタイミングでこの質問?
不思議なもので、人はタスクベースで詰められると ”イラッ” としてしまうものです。
もし、これをお読みの方が上司の立場だった場合は、こんなマネジメントはやめましょう。
部下がちゃんと動いているのか、なんとなく気になって、さらっと発言してしまうと、あの人、仕事しているのかな?と、部下にポンコツ上司のレッテルを貼られかねません。。。
良いPMO(論点ベース)のチームの関係性
では、上司からこう聞かれたらどうですか?
あの論点どうなってる?
論点ベースで質問されれば、あなたはこんな風に答えられるのではないでしょうか?
こちらは、田中部長と議論がかみ合ってなくて、ご意見お聞かせいただけますか?
というか、こんな風に答えられる働き方をして欲しいのです。
これだと、一方通行に「詰められる」ではなく「相談」になります。
上司も、どこがボトルネックなのか知ることができて安心できますし、相談することによって、解決できるのであれば、次に進めることになり、プロジェクト自体も円滑に進めることができるのです。
もし、上司の立場だったとしたら、論点がわかっている、こんな返しをしてくれる部下の方が心強いですよね。
さいごに
PMO案件ばっかりで。。。の質問から始まりましたが、どんな案件でも、タスクベースではなく論点ベースで進めていく。という働き方にスイッチできれば、自分の成長にも繋がるし、プロジェクトも円滑に進むし、チーム内のコミュニケーションも!と良いことばかり。 もし、タスクベースの働き方に振り回されているようなら、論点ベースで動いてみるチャレンジをしてみてください。
【参考動画】悪いPMO/良いPMOって知ってますか?
こちらでご紹介した内容を動画でも語っていますので、こちらもあわせてどうぞ。
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