中途でコンサルに転職するのは辛いのか?原因と対策を解説!
本記事では、コンサルティングファームへの中途入社が「辛い」と感じる理由と、その原因を乗り越えるための具体的な対策について、実例を交えながら解説します。中途未経験者が直面する、働き方や思考方法の変化、精神的プレッシャー、さらには周囲とのレベル差や厳しい評価基準といった課題を整理し、なぜこれらの苦労は入社初期に顕在化するのかを明らかにします。
さらに、PIP(パフォーマンス・インプルーブメント・プラン)対象となった場合の厳しい現実にも触れ、対策としての具体的なアプローチや、環境改善、健康管理、目標設定の方法を提示。実際に、コンサル未経験から転職し成果を上げ続けるKさん、B2Bメーカー出身のMさん、そして未経験でコンサルに転職して3年目に差を埋めたSさんの実例を元に、「考えるエンジン講座」がどのようにして「考える力」を強みへと変え、困難を乗り越える支えとなったのかを紹介します。
なぜコンサルに中途で転職すると辛いのか?
徹底的に変化を求められる働き方・思考方法
コンサルティングファームでは、従来の常識が通用しないケースが多く、問題解決のアプローチやコミュニケーション手法など、細部にいたるまで新しいルールに合わせる必要があります。いわゆる箸の上げ下ろしのような小さな習慣まで変化を求められるため、強いストレスを感じやすいのが特徴です。
肉体的負担よりも精神的苦痛が大きい
長時間労働や徹夜、土日出勤など体力面のハードさもある一方で、「期待に応えられない」「成果が出せない」といったプレッシャーによる精神的負担のほうが大きいという声があります。クライアントに結果を示せない不安や、自分の評価が下がることへの恐れが、より深刻なストレス要因となります。大規模案件と呼ばれるプロジェクトであれば、コンサルタントは常に高いクオリティとスピードが求められます。
中途入社の未経験者は、いきなり責任重大なプロジェクトを任されることも少なくなく、成果物の完成度や期限管理などで大きな重圧を感じる場面が多いでしょう。
周囲とのレベル差を痛感する孤独感
コンサルは若手でも優秀な人材が集まるため、未経験で中途入社すると周囲のレベルの高さに圧倒されることが少なくありません。短期間で成果を出さなければならないプレッシャーの中、差を埋めるのが難しく、焦りや孤独感に苛まれるケースがあります。
未経験コンサルタントが直面する厳しい評価基準
コンサルティングファームでは、若手のアソシエイトが2~3年かけて基礎スキルを磨き、コンサルタントへ昇進するのが一般的です。ところが、中途採用の未経験者がいきなりコンサルタント職へ就くと、すでに数年の経験を積んだ若手と同じ舞台に立たされるため、大きなギャップを感じるでしょう。もし「未経験でマネージャー採用」という形で入社すれば、現場を引っ張るリーダーシップと同時に、専門知識やコンサル特有の働き方を短期間で吸収する必要があり、さらに高いハードルが待ち受けています。
「アンラーン」を求められる
コンサルティングファームでは「アンラーンしなさい」と言われることがありますが、単に事業会社での経験を全て捨てろというわけではありません。むしろ「ファーム独自の手法やカルチャーをまずは100%再現してみる」というステップが肝心です。そのうえで、自分の経験やスキルとの違和感を検証しながら、必要に応じて取り入れる要素を選んでいくほうが実践的です。無になるのは難しいので、まずは徹底的に学びに徹してから、自分の強みを活かせるポイントを探ることがポイントといえます。
生意気な若手とどう向き合うか
コンサルティングファームには生意気な若手や、想像以上に優秀な新卒組が多く在籍しています。プライドは一旦脇に置き、彼らから学ぶ姿勢を持つことが大切です。ご飯を奢ってでもノウハウを聞くなど、積極的にコミュニケーションを図ることで、最新の知見やスキルをスピーディに吸収できます。仮にパフォーマンスがすぐには出せなくても、一度コンサルの肩書きを得るとキャリア的にはプラスです。焦らずに取り組めば、いずれ成果を出せるタイミングが訪れるでしょう。
コンサルに中途で転職して評価を落としてしまう人の特徴
途中入社に限らないですが、コンサルタントとして評価を落としてしまう人にはいくつか特徴があります。
1.因数分解やフレームワークだけで思考が止まる
2.斜に構える状態で可愛げさ(チャーム)を失う
3.MECEを言い訳に使う
4.詰められときに上司との距離を置く
5.打ち手バカやタスクバカに陥る
6.スライドの誤字脱字やソースの扱いがおろそか
より詳しい内容を知りたい人は、ぜひ以下の記事を参考にしてください。
コンサルに中途で転職してもずっと辛いわけではないが、PIPになると話が変わる
コンサルに中途入社して最初は厳しい状況に直面することもあるものの、時間の経過とともに慣れ、成長していくものです。
ただし、ひとつ注意すべき点があります。もし、入社して1年目などに「パフォーマンスが出ていない」と判断され、正式にPIP(パフォーマンス・インプルーブメント・プラン)の対象となった場合は話が変わってきます。コンサルティングファームでは、一般的に下から1割~2割程度のパフォーマンス低下が認められた人が、PIPとして管理下に置かれ、丁寧に育成する体制に入ります。これは、当然ながら「成長のチャンス」を与えるという側面もあるのですが、同時に「置いていくしかない」という厳しい雰囲気が漂う場合もあります。法律上はクビにできなくとも、あたかも「クビにした方がいい」という暗黙のメッセージが伝えられることもあり、その状況下では精神的な重圧が一段と強くなります。
もしPIPに宣告された場合、まずは冷静に現状を見直し、次の二つの方向性を考えることが重要です。ひとつは、転職を視野に入れて、次のキャリアへの準備を始めること。もうひとつは、戦略的思考力や論点構築力をさらに磨き、残りの期間を有効に活用してパフォーマンス向上に努めることです。
考えるエンジン講座を受講してコンサルに中途で転職した人の例
コンサル未経験 Kさん
コンサル未経験の僕にとって、「考えるエンジン講座」は、まさにコンサルティングファームで人生を飛躍させるエンジンそのものでした。
よく言われる通り、日系の事業会社と比べると、コンサルティングファームは「できない理由」を追求するのではなく、「できる方法」を短期間で見つけ出し、自ら道を切り開く力が求められます。未経験でいきなりそのレベルに到達するのは当然難しく、路頭に迷いながらも逃げずに立ち向かわなければならない現実があります。もし、どの「考えるべきこと」を意識するかを誤れば、プロジェクト全体が悲惨な結果に陥る可能性もあるのです。
しかし、講座で学んだ「論点」を常に意識し続けることで、未経験ながらも、より短い時間で、クライアントやマネージャーの真意を正確に汲み取ったアウトプットを出せるようになりました。実際、入社してから数か月後、独りでクライアントの技術職と深く掘り下げたヒアリングの機会がありました。専門的な業務の内容だったため、しっかりと「論点」を捉えなければ、相手の勢いに飲まれて価値のないヒアリングになってしまうところでした。しかし、常に「論点」を意識していたおかげで、相手の話す内容からプロジェクトに必要な情報を的確に引き出し、最終的にプロジェクトのアウトプットに大きく貢献することができました。
このように、日々「論点」を意識して仕事に取り組んできた結果、様々な方から評価を頂き、順調にコンサルキャリアを築くことができています。考えるエンジン講座のおかげで、僕は「考える」を自らの強みとして習得し、厳しい環境の中でも自信を持って業務に臨むことができているのです。
B2Bメーカー出身 Mさん
私はB2Bメーカー出身で、コンサル未経験ながら戦略ファームに転職し、約2年間生き残ってこれたのは、間違いなく高松さんと「考えるエンジン講座」があったからだと断言できます。私は、コンサル転職の面接だけでなく、実務の現場でもこの講座のおかげで真価を発揮できたと思います。
転職直後、研修もなくいきなり配属されたプロジェクトにおいて、キャッチアップに必死で取り組んでいた時のことです。まだ日数が浅いうちに、シニアマネージャーから「今日の打合せ、マネージャーの代わりにプレゼンしといて」と無茶な指示が入りました。私は、講座で学んだ『箱コミュニケーション』の手法を駆使してこの状況を乗り切り、クライアントからは「即戦力人員が加わってくれて嬉しい」と褒められました。
その後、クライアントのサプライヤー数社に対するインタビューも任され、『リアリティスイッチ』を入れながら、『論点』の整理と『課題仮説』を基にしたインタビューを行い、結果として後の調達戦略立案に大きく貢献できました。どちらのタスクも、転職直後という厳しい環境で、まさに自分の実力が試されていたと感じています。
もし、あのとき「考えるエンジン講座」を受講していなかったら、コンサルのスタートダッシュとなる大事な瞬間に、戦える武器を持たずに厳しい評価とともにReplaceされていたかもしれないと、改めて痛感します。
この講座は、コンサル未経験者はもちろん、すでに現役で働くコンサルタントの方々にも大変役立つと確信しています。実際、周りの現役コンサルタントも続々と受講し、「高松さん、スゲーわ」と口を揃えて称賛しているのを見て、ますますこの講座の価値を感じます。
「考えるエンジン講座」は、私にとって「考える」を強みにするための第一歩であり、今後もコンサルタントとして成長し続けるための原点となっています。
未経験コンサル転職3年目 Sさん
コンサルに転職して2年が経ちました。新卒で入社した場合、通常はアナリストやアソシエイトとして数年かけてコンサルタントに昇進するのに対し、私は中途入社でいきなりコンサルタントとしてのスタートを切りました。順風満帆というわけではなかったものの、スタートダッシュで大きく躓くこともなく、現在もコンサルで継続して価値を提供できていると自負しています。その原点となったのが、入社前に受講した「考えるエンジン講座」です。
私にとって、コンサルタントとは「考えるプロ集団」であり、企業の経営課題に対して、何が問題で、クライアントがどのように行動すべきか、そしてどのような働き方がエクセレントなのかを常に考え抜く集団だと捉えています。中途入社ということで、プロの新卒メンバーとの実力差を痛感することもしばしばありました。たとえ東大や京大、海外の大学院出身であっても、新卒3年目のプロパーと比べれば、実力の差を実感せざるを得ない厳しい現実が存在します。
そんな中で、私が何度も救われたのが「考えるエンジン講座」でした。この講座では、コンサルで求められる頭の使い方やエクセレントな働き方が、高松さんの徹底した指導を通して身につけられました。講義ノートをふと見返すたびに、「これが自分の強みだ」と再確認でき、自然と「『考える』を強みにしていこう」という思いが沸き上がりました。あれはまさに、私がコンサルの現場で成果を上げ続けるための原点であり、転職後の支えとなっています。
高松さん、そして「考えるエンジン講座」に出会えたおかげで、私自身はこれからもコンサルタントとして「考えるプロ集団」の一員として活躍していこうという強い決意を持っています。日々、自分の「考える力」を研鑽し続け、さらなる高みを目指していく所存です。
コンサルへの中途入社で辛くならないために
ぜひ考えエンジン講座の無料相談をご利用いただき、具体的な改善戦略や今後の方向性についてご相談ください。また、転職をお考えの方も転職エージェントサービスを提供しているので、ぜひご利用ください。相談までいかなくても、弊社代表の高松の書籍を読むのも大変おすすめです。
コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト
「戦略思考」 =「解、答え、意見、メッセージ」を作り出す考える技術を、「暗記する」=「考える際に自分に問う、声に出して唱える」フレーズを覚えるだけで身につけられる 「思考技術」の本です。
コンサルが「マネージャー時代」に学ぶコト
10万部を超えた『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』の続編であり完結編にして、過去最高傑作。400ページにもわたる至高の “熱き講義形式” ボン。
コンサルタントが『マネージャー時代』に学ぶコト、学ぶべきことを詰め込んでおります。
「暗記する」戦略思考
「戦略思考」 =「解、答え、意見、メッセージ」を作り出す考える技術を、「暗記する」=「考える際に自分に問う、声に出して唱える」フレーズを覚えるだけで身につけられる 「思考技術」の本です。
「答えのないゲーム」を楽しむ思考技術
限られた情報からどのようなプロセスでいい示唆や仮説を導き出すか?本書ですべて解説します。「思考って、技術=スキル、後天的に身に着けられるんだ!」って、確信できるはず。この1冊で「考えること」が楽しくなる!
戦略コンサルタントの転職支援を251キャリアで
考える力を鍛え、戦略思考を身に付ける「考えるエンジン講座」の陰で隠れておりますが、じんわりと、コンサル向け転職エージェント=251CAREeR(ニコイチキャリア)もやっております。
ケース面接対策だけでなく、コンサルタントに強い転職エージェントも利用したい!という方は、是非とも、「無料相談」の時に、おしゃって頂ければと思います。
どうしてもコンサルの仕事が辛くて逃げ出したくなったら
物理的なストレス発散方法を見直す
辛い状況に追い込まれたとき、キャバクラに行く・お酒に頼るといった方法は、一時的には気晴らしに思えても、実は本質的なストレス解消にはつながりません。お酒は楽しい気持ちを増幅させる一方で、悲しみや不安も大きくしてしまう可能性があります。まずは、こうした衝動的な行動を避け、根本的な問題に向き合う土台を整えましょう。
健康を最優先する
追い込まれているときほど、アウトプット(成果)よりも自分の心身の健康を守ることが大切です。具体的には自律神経を整えるための鍼治療や整体などを試してみるのも一つの方法です。十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動といった基本的なヘルスケアが、精神的にも余裕を持つための土台を作ります。体力とメンタル面を整えることが、ハードな状況と戦うための第一歩です。
「いくら稼ぎたいのか」を考える
アクセンチュアやストラテジーといった高収入のイメージに引っ張られると、漠然と「もっと稼ぎたい」という思いだけが先行しがちです。しかし、実際にどのくらいの収入を得ると幸せなのか、具体的な金額と使い道をリアルに計算してみると、意外にも目指すべきゴールが明確になります。1年後、3年後、5年後というタイムフレームで必要な金額を洗い出し、そのためにどんな行動を取るのか考えるだけでも気持ちが整理されるはずです。
働く環境を変えてみる
常に同じ場所、同じオフィスで作業していると、どうしても視野が狭くなりがちです。スターバックスなどのカフェで仕事をしたり、リモートワークを活用して温泉地や北海道などに滞在しながら働いてみたりするなど、物理的に環境を変えることが大きな刺激やリフレッシュにつながります。新しいアイデアが生まれやすくなるだけでなく、適度に気分転換ができるため、ストレスも軽減されるでしょう。
人間関係を見直す
辛いときほど、多くの人と繋がりすぎていることが余計な負担になる場合があります。FacebookなどのSNSで大量にいる友達を整理すると、不思議と気持ちがスッキリすることも。人間関係をシンプルにすることで、「なんとなく繋がっている」だけの相手とのやりとりから解放され、自分が本当に大切にしたい人や関係に注力できるようになります。
問題の根本に向き合う
物理的なストレス発散や環境の変化、目標設定などを行っても気持ちが晴れないときには、改めて「なぜ今の状況が辛いと感じるのか」という根本原因に立ち返ってみましょう。時には第三者に相談することで、新たな視点が得られるかもしれません。もし本当に行き詰まったら、信頼できる人や専門家に連絡して悩みをシェアすることをおすすめします。