欧州最大のコンサルティングファーム=ローランドベルガーの特徴は?
欧州最大のコンサルティングファーム=ローランドベルガーの特徴は?
ローランドベルガーの特徴は?
ローランドベルガーと言えば、ドイツ発祥の欧州系最大の戦略コンサルティングファームです。ローランドベルガーのホームページでは、「欧州系」コンサルティングファームの特徴として、米国のコンサルティングファームと比較し、このように説明されています。
まず、欧州型企業経営の大きな特徴を2つご説明します。第一に「長期的な視野」です。米国のように短期的に利益を追う株式至上主義でなく、長期的、安定的な経営を実現しています。『歴史』・『伝統』(ブランドネーム)を重んじる文化であるのも「長期的視野」の要因の一つでしょう。
また、二つ目の特徴として「多様性」です。欧州には様々な国・文化・宗教が集まっています。その中で企業経営を行っていくために多様な文化・価値を尊重していく考えが根付いています。 欧州系最大のコンサルティング・ファームであるローランド・ベルガーは上述2点の『価値観』を根底に持ちながら戦略を打ち立て、クライアントと長期的パートナーシップを築き価値を提供しています。この欧州型企業経営の特徴は日本の既存の企業経営理念に非常に近いものだと言え、その点が多くの企業からローランド・ベルガーが支持される理由のひとつとなっています。
ローランドベルガーFAQよりhttps://rolandberger.tokyo/recruits/faq/
特徴を大きく2つ「長期的な視野」「多様性」として提示し、米国と比較して欧州は歴史や伝統を重んじる文化であることがコンサルティングの特徴に繋がっていると語られています。この特徴は、日本のような島国と違って、ヨーロッパは陸続きであるため、国境を越えて様々な文化や宗教が存在していることが背景にあるようです。
ローランドベルガーの強みは?
ローランドベルガーの特徴からも読み取れるように「歴史や文化をとても大切にしている」ところが、米国などのファームとの差別化の背景となり、強みに繋がっていると言えます。
欧州では、自分たちが培ってきた歴史を大切にしたいという考え方が企業経営にも反映されています。例えば従業員の半数を犠牲にしてでも急激に変えていこうという手法はあまり取らない傾向があります。
比べて米国のコンサルティングファームは、アメリカの企業の大半が、「プロ経営者」と呼ばれる人たちが株主に雇われて、短期的、例えば3年間で利益を上げる、というような契約を結んでいる背景から、その期間に結果を出せなければ報酬も減額されてしまうことから、トップダウン体制を取りながら一気に組織を改革しようとします。
そのため、コンサルティングファームにも短期で結果を出すことを要求するケースが多い傾向があるようです。
とは言え、欧州でも企業は営利団体なので収益を上げることも求められることに変わりはありません。ただ、経営者の思いや従業員の声も大切にしながらの経営を望む企業が多いため、ローランドベルガーに求められるコンサルティングも同様のスタイルと考えていいと思います。 この点が、米国などのコンサルティングファームと差別化できる点であり、強みと言えるでしょう。
ローランドベルガーのイメージは?
40〜50人を抱える部門が多数存在する他のコンサルティングファームが多い中、ローランドベルガーは100人の組織規模を貫いていることから少数精鋭なイメージがあります。
リポートから知る
そして、ローランドベルガーといえば自動車や製造業に強いというイメージもあります。ドイツ発祥のコンサルティングファームということもあり、自動車業界を始めとする製造業に強いというのは事実ですが、実際の製造業のプロジェクトは全体の3割前後で、さまざまな業界のプロジェクトを抱えています。 ローランドベルガーのサイト内にあるリポートを見ても、様々な業界に携わっていることがわかります。
書籍から知る
また、ローランドベルガーのパートナーやコンサルタントの方々が書いている著書からも「製造業だけじゃない」ということがわかるかと思います。DXビジネスモデルや、AI、未来予想など幅広い著書が出版されています。
まとめ
最近は、コンサル市場の規模が拡大し、業界全体の採用人数は右肩上がりですが、その中、少数精鋭で欧州ならではの歴史や文化を大事にするコンサルティングファームがローランドベルガーと言えるのではないでしょうか? また、ハードワークなイメージがありましたが、2012年ごろからリモートワークなど、フレキシブルな働き方も推進され、より働きやすい魅力的なコンサルティングファームに変化を遂げているように感じます。
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