戦略コンサルタントとは?コンサルQ&A-理解度80%
戦略コンサルタントとは?コンサルQ&A-理解度80%
戦略コンサルタントへの道99
はじめに
コンサルタントへの転職を目指し、転職準備のために考えるエンジン講座をご受講いただいた受講生の方々が “まさに、むじゃきに” なげつけてくれた多くの質問。その中から厳選した99個をピックアップして、お答え致しました。
「戦略コンサルタントへの道99」とは
おかげさまで「考えるエンジン講座」を開講してから年間で250名以上の方に受講頂き、母校であるBCGをはじめ、マッキンゼー、ATカーニーなどトップファームへ生徒を送り出すことができるまでになりました。その中で、過去の受講生の方々が “まさに、むじゃきに” なげつけてくれた質問を、ランダムにピックして、お答え致しました。
99まで無事に辿り着いたとき、「戦略コンサルタントとは何か?」が理解できることでしょう。
但し、全て、私の「独断と偏見」で語りますので、「そうじゃないと思う!」と思われる方もいるかと思いますが、その辺はご容赦ください。
弟はマッキンゼー、イトコが経営共創基盤、大親友はカートサーモン、生徒は殆ど全てのファームにいますので、外れてはないと思っています。
コンサル用語/BCG用語
皆さんに、より、コンサルの“リアル”を感じて頂くために、コトバもコンサルが使っているコトバを使っておりますので、都度、補記しておりますが、代表的な用語を記載させて頂きます。
コンサルティングファームの略。
プロジェクトのことを指す。ITでいうプロジェクトリーダをケースリーダと呼ぶ。
提案書、討議資料など、パワーポイントの資料のことを呼ぶ。決して、オラクル・サップの“パッケージ”ではないことにご注意を。
コンサル界の頂点の“役職”。(厳密には少し間の呼び名)
BCGでは、アソシエイト⇒コンサルタント⇒プロジェクトリーダー⇒プリンシパル⇒パートナー
広義には“コンサルタント”
狭義にはBCGの役職の意味での“コンサルタント”
パワーポイント1枚を指す。なので、パワーポイントを書くことを「スライドライティング」と呼ぶことも
それでは、みなさまお楽しみください!
戦略コンサルタントとは 元BCGコンサルが答えるQ&A【理解度80%】
今回はQ.70~Q.79までの質問にお答えしました。これを読めば「コンサル理解度80%」レベルに到達。
Q70. 今までで楽しかった/学びがあったプロジェクトはどんなものですか?
この質問が70番目とは、私のことより「受かること」の御執心で何よりです。
8年間を振り返ると、やっぱり、なんと言ってもこれ。
社長と2週に一度、ミーティング「人事評価制度再設計」
私のBCGラストケース。内容もさることながら、ご一緒した仲間が最高だった。パートナーは勿論、加藤さん。からの、今、BCGを卒業し「医者を目指す」品川さんに、今もなお活躍するナイスガイ、新人で行ったケース。最後に纏めた資料は、半年かけて練り込んだ、100枚。これ以上の人事評価制度の資料は無いだろう。世界一周で抜けましたが、BCGに在籍した8年は、最高でしたね。
Q71. こういう人はこのコンサルティングファームっぽい!というのを教えてください。
お答えしよう。ハンター×ハンターのオーラの系統を測る「水見式」ならぬ、「タカマツ式」ぴったしこのコンサルティングファーム判断。偏見たっぷりどころか、100%偏見です
マッキンゼー
「エリート中のエリート」「王道、王者」偉そうな方
BCG
「変わっている」「正論を嫌う」「扱いにくい方」
べイン
「算数、数学、かずが大好き」「テンション低めな方」
ATカーニー
「目立つよりバランス」「中途半端な方」
ローランドベルガ―
「アメリカよりヨーロッパ」「フランス人かぶれな方」
Q72. 戦略コンサルティングファームのプロジェクトの“幅”を教えてください。
一言でいえば、“なんでも”。
中期経営計画、事業戦略立案、組織設計、営業戦略、人事制度設計、新規事業立案 からの、営業同行 まで!
実際に、クライアントの営業担当者に付き添い、実際に営業を変えることまで「付加価値を出すためなら」なんでもやります。
しかし、絶対に忘れてはならないのがコンサルフィーは“目が飛び出るほど”高い。から、「てかず、が欲しい」からという目的で使う方は殆どいない(・・はず)
Q73. 戦略コンサルティングファームのプロジェクトの中で、純粋な「戦略」の仕事はどのくらいの割合でしょうか?
戦略は30% それ以外が70%
的な答えをお待ちな貴方、その考えは間違っております。私の師匠のひとりに、藤岡さんという方がいます。その方の言葉を思い出しました。ファーム内で、「戦略がやりたい!それ以外はやだ!」などという議論が盛り上がっている時、天才 藤岡さんはこう呟いていました。
俺が、やったら、全て戦略ケースになる
つまり、戦略“脳”を持ち、“戦略”をやる気概があれば、全て戦略ケースとなる。 逆にいえば、中期経営計画など“戦略”っぽいプロジェクトでも、そうではなくなってしまうこともある。
つまり、100%戦略ケースをクライアントから求められているが、それを戦略ケースにできない場合があるという方が正しいと私は思う。
できないのは、単純に「腕がない」×「(ラクしようと)甘えた」だけなのだ。なぜなら、「戦略ケース」以外、絶対にくっそ高いコンサルフィーは割が合わないから。
Q74. 忙しいコンサルタントの皆さんは、どの辺に住んでいるんでしょうか?やはり、BCGでいえば、赤坂見附のお近くなのでしょうか?
まず、プロジェクトリーダーになるまでは「相当、近い」です。
まず、私でいえば、 東新宿 ⇒ 二十騎町(牛込神楽坂) ⇒市谷柳町(牛込柳町) ⇒ 市谷田町(牛込柳町)⇒ 金町(葛飾区)最後の金町を除けば、基本、タクシーで15分圏内。
なんとなく住んでるところ多いランキング(BCG編)
第1位 四谷(含む、四谷三丁目)
私の生まれた地元でもありますが、赤坂見附までタクシーで5分。
間違いなく、一番きついアソシエイトの時はここがお勧め。
第2位 市ヶ谷(含む、飯田橋)
四谷には負けるが、ここも相当近い。特に、バックオフィスの人たちはなぜか、飯田橋に住む人が多い印象。
第3位 六本木/麻布十番
これは、単純な「ミーハー」なカッコツケ。やや遠いので、六本木/麻布十番に住むのはプロジェクトリーダーになってからのほうが、いいです。
Q75. 戦略ファームと総合系ファームの「戦略部門」の違いはありますか?
「考えるエンジン講座」を受講してくださったコンサルの方と、転職された方のお話しを聞く限りでは、
戦略ケース自体は、まったく変わらない
印象を受けています。アクセンチュア、デロイトの方とは、よく話ましたが、変わりませんでしたね。
Q76. 1つのプロジェクトの期間はどのくらいですか?
基本、3か月!
ケースによっては、戦略立案をクイック支援する「1か月」ものもあれば、実行支援の最初まで支援する「6か月」があります。当然ですが、一番難しいのが「1か月」のプロジェクト。私自身は比較的、1か月、2か月ケースを行う事が多かったのですが、感覚的には「1日無駄にすると、アウト」に近く、土日もないイメージ。しかし、“ムダ”な論点はなく、“戦略のみ”を行うので、濃さ、楽しさは他ケースよりも感じられるはずです。
Q77. 「学閥」や「派閥」のようなものはありますか?
「学閥」も「派閥」もありません。
例えば、私の場合でいえば、「一橋大学卒呑み」は8年の在籍で1回しかないくらい、「学閥」意識は薄い。たまに、「開成会」をやってると聞いたことありますが、メンバー6人とかだったので、「派閥」感ゼロ。
しかし、「村」はあります。
これは、コンサルティングファームに限らないと思いますが、組織として「上司部下」がない組織においては必ず、「村」が存在しているかと。
それは、「あのパートナーは、あのプロジェクトリーダとよく仕事をしている」という「村」。上下関係がないからこそ、自然発生的に生まれるのが「村」。
Q78. BCG以外に受けたコンサル会社はありますか?あるとしたら、BCGに入社を決めた、決め手は?
残念ながら、“のんき”な私は、BCGしか受けておらず。
しかし、起業した時には、BCGに残るのともう一つ真剣に悩んだのが、「スプリクス」という教育IT会社。
社長との熱きお話しは、また、その質問が出た時に。
Q79. 能力は抜きにして、どんな「性格」の人がコンサルに向いていると思いますか?逆に向いていないのは?
向いてそうで、向いていないのが
目立ちたがり屋さん
最上位のパートナーになるまでは、「地味」な部分が多いため、パートナーになるまでで考えるとですが。なった後は、逆に「目立ちたがり屋さん」の時代到来かなと思います。