戦略コンサルタントとは?コンサルQ&A-理解度70%
戦略コンサルタントとは?コンサルQ&A-理解度70%
戦略コンサルタントへの道99
はじめに
コンサルタントへの転職を目指し、転職準備のために考えるエンジン講座をご受講いただいた受講生の方々が “まさに、むじゃきに” なげつけてくれた多くの質問。その中から厳選した99個をピックアップして、お答え致しました。
「戦略コンサルタントへの道99」とは
おかげさまで「考えるエンジン講座」を開講してから年間で250名以上の方に受講頂き、母校であるBCGをはじめ、マッキンゼー、ATカーニーなどトップファームへ生徒を送り出すことができるまでになりました。その中で、過去の受講生の方々が “まさに、むじゃきに” なげつけてくれた質問を、ランダムにピックして、お答え致しました。
99まで無事に辿り着いたとき、「戦略コンサルタントとは何か?」が理解できることでしょう。
但し、全て、私の「独断と偏見」で語りますので、「そうじゃないと思う!」と思われる方もいるかと思いますが、その辺はご容赦ください。
弟はマッキンゼー、イトコが経営共創基盤、大親友はカートサーモン、生徒は殆ど全てのファームにいますので、外れてはないと思っています。
コンサル用語/BCG用語
皆さんに、より、コンサルの“リアル”を感じて頂くために、コトバもコンサルが使っているコトバを使っておりますので、都度、補記しておりますが、代表的な用語を記載させて頂きます。
コンサルティングファームの略。
プロジェクトのことを指す。ITでいうプロジェクトリーダをケースリーダと呼ぶ。
提案書、討議資料など、パワーポイントの資料のことを呼ぶ。決して、オラクル・サップの“パッケージ”ではないことにご注意を。
コンサル界の頂点の“役職”。(厳密には少し間の呼び名)
BCGでは、アソシエイト⇒コンサルタント⇒プロジェクトリーダー⇒プリンシパル⇒パートナー
広義には“コンサルタント”
狭義にはBCGの役職の意味での“コンサルタント”
パワーポイント1枚を指す。なので、パワーポイントを書くことを「スライドライティング」と呼ぶことも
それでは、みなさまお楽しみください!
戦略コンサルタントとは 元BCGコンサルが答えるQ&A【理解度70%】
今回はQ.60~Q.69までの質問にお答えしました。これを読めば「コンサル理解度70%」レベルに到達。
Q60. 戦略コンサルの人たちは本当に、企業価値向上を意識してシゴトしていますか?
そんな、くだらないこと意識しとらんわ。ただ、セクシーな論点を立て、エクセレントに解き続けるだけさ。
Q61. コンサル流タクシーの正しい乗り方があるって本当ですか?
※●=偉い人 ◎=次に偉い人
一般的な “タクシーの乗り方”
一番偉い人が「運転席の後ろ」からの、次に偉い人が「助手席の後ろ」。
◎●
しかし、
コンサルの”タクシーの乗り方”
次に偉い人が「運転席の後ろ」からの、一番偉い人が「助手席の後ろ」。
●◎
驚きのルール。
なぜか?というと、パートナーが「よっこっしょ」しないで済むからなのか、はたまた、「はやく出れるから」か、私も教えてほしい。
Q62. あまたあるコンサルティングファームの話を聞くのは難しく、コンサルティングファームについて、知る良いツール、方法はありませんか?
弊社が提供する「コンサルティングファームとは?」にご参加頂くのが、手っ取り早いですが、それ以外の方法として本をご紹介致します。
コンサル一〇〇年史(著:並木裕太)
マッキンゼーからフィールドマネジメントを立ち上げたスーパースターが書かれた本。歴史的背景とともに、分かり易い本。さすが、スーパースター。
プロフェッショナル・アドバイザー―信頼を勝ちとる方程式
この本も、コンサルティングファームって「必要悪」「虚業」と思われがちですが、そんな気持ちを少し瓦解してくれる本。
コンサルティングとは何か(著:堀紘一)
あと、当時も「賛否両論」を生んだのが、この本。
外資系コンサルの真実―マッキンゼーとボスコン
業界本もバカにはできない。
図解入門業界研究 最新コンサル業界の動向とカラクリがよーくわかる本
Q63. どんな資格を有していると、入社後「優遇」されますか?
資格で優遇されるのは医者だけかもしれない。
弁護士に「法律を」、会計士・税理士に「会計を」、となった記憶はない。
資格=ハイレベルな知識という意味で捉えると、「考えるチカラ」が唯一の武器だから、優遇はされないが、医者だけは違う。
特に、製薬企業の提案やプロジェクトにおいて「医者の視点」は有用であり、医者に軽々にはインタビューできないため、ますます優遇される。
Q64. プロジェクトがある間は忙しく、終わったらやっと少し休めるイメージだが「休暇」はどの様にして取れるのでしょうか?
ここまで勝手に申しておりますので、引き続き、勝ってに申しますと、「休み」に関係しそうな、大原則が3つ。
原則1:「オフィスから、明日からこのケースです」と言われたら、断れない。
原則2:「プロジェクトにアサインされていない」=超優秀か、超ポンコツ。
原則3:「プロジェクトワーク以外のお仕事」は基本、無い。
なので、「次のケースが始まるまで」は、倫理観次第ですが、オフィスに行く必要は無い。が、ケースをしていない=フリーキャパシティ(通称、フリキャパ)を満喫できるのは、自分は出来る!と自信がある人だけなのだ。
Q65. 英語面接や英語試験ってどのくらいありますか?
基本、ありません。
が、マッキンゼーや、カートサーモンは業務上「英語がマスト」感が半端ないため、英語力を試しています。
入社後、英語がどのくらい必要か?という話でよく聞くのが、
テレカン、テレフォンカンファレンスができるレベル
と。私も“いつか”コンサルに戻るために、短期英語留学を狙っています。
Q66. コンサル!と一言にいっても、戦略系、総合系、以外にどのようなコンサルがありますか?
相談してくる大学生の就活生には、こう言っています。
どの企業いっても、人生は変わらない。けど、その企業でトップ20%に入れるかどうかは、人生が大きく変わる。だから、考えるチカラを磨き、群を抜こう
と。
なので、戦略系でも、総合系でも「本当に同じ」だと思うし、やりたい事がやれそうなら、医療系でも会計系でも、システム系でもOK。お、と熱くなっていたら、偶然、コンサルの種類が出てきていましたね。他にありますかね?
あ、ありました!
新規事業立ち上げコンサル
会社名でいえば、私もBCGに転職する際にエントリーシートで落とされた会社「エムアウト」
テクノロジー/デジタルコンサル
会社名でいえば「ガートナージャパン」や「デロイト デジタル」も。
あとは、私が今一番、気にしているのが、
戦略PRコンサル
「ベクトル」「博報堂ケトル」
Q67. 転職でも入社は難しいイメージが強いですが、倍率は実際どのくらいでしょうか?
BCG時代に、パートナーとかに、あーだこーだ言われて、凹んでいるときに、あるパートナーから、こんなことを言われたことを思い出しました。
高松さんも、500倍の選考を通ったんだから、ポテンシャルは絶対にある
ということは、倍率は【500倍】(0.2%)
一方で、うちの生徒、年間100人のうち、50人は少なくともコンサルから内定を頂き、戦略コンサルも20人はいる。
ということは、倍率は【10倍】(10%)
改めて、数字にしてみると、
考えるエンジン講座って、500倍を10倍にするってこと。
今のところ、そうなっております(自慢)
Q68. 入社後に「あったに越したことがない」スキルはどんなものがありますか?
これは、ランキング形式で参ります。
第1位:コンサルの恋人、エクセルシート
私は「IF関数」も知らずでしたから、ファーストケースでご一緒した緒方さんから、「NTTデータなのに? えー?まじか、期待していたのに」と。エクセルシートが使えると、新人でも分かり易い「付加価値」となるので、使えるに越したことがない。
第2位:愛しのパワーポイント
パワーポイントスキルは重要です。最終アウトプットがパワーポイント。そして見栄えが大事だから。
もう一つ、パワーポイントスキルが重要な理由がございます。例えば10枚のパッケージを3時間で作らなければいかない時、もし、パワーポイントスキルがド下手くその場合、考える時間: 1時間 + パワーポイント作成: 2時間 = 3時間。しかし、パワーポイントスキルがある場合、考える時間: 2時間 + パワーポイント作成: 1時間 = 3時間となり、より「考える」事に時間を使えます。
第3位:タイピング
意外と忘れがちですが、タイピングは重要。最近では、社内ミーティングで、プロジェクターで映しながら、一人が打つ!ことが多いのですが、そういうときに、タイピングミスが少なく、早いのは気持ちいい。
Q69.アサインされるプロジェクトは選べないイメージがありますが、どのように自分がアサインされるプロジェクトは決まるのですか?
基本的には、こう決まる。
“フリーキャパシティ”のコンサルタントの中から、プロジェクトオーナーのパートナーがオフィスと相談して、決める。
から、基本的には選べない。のだが、「早いもん勝ち」で決まるわけではなく、「いつも製薬業界だから、他の業界のプロジェクトにアサインさせた方が成長する」「あのパートナーとやりたいと言っていたから、極力、希望を通してあげよう」という議論は必ずある。
なぜなら、
コンサルタントのモチベーションとアウトプットは正比例どこじゃなく、相関
しているからね。