戦略コンサルタントとは?コンサルQ&A-理解度50%
戦略コンサルタントとは?コンサルQ&A-理解度50%
戦略コンサルタントへの道99
はじめに
コンサルタントへの転職を目指し、転職準備のために考えるエンジン講座をご受講いただいた受講生の方々が “まさに、むじゃきに” なげつけてくれた多くの質問。その中から厳選した99個をピックアップして、お答え致しました。
「戦略コンサルタントへの道99」とは
おかげさまで「考えるエンジン講座」を開講してから年間で250名以上の方に受講頂き、母校であるBCGをはじめ、マッキンゼー、ATカーニーなどトップファームへ生徒を送り出すことができるまでになりました。その中で、過去の受講生の方々が “まさに、むじゃきに” なげつけてくれた質問を、ランダムにピックして、お答え致しました。
99まで無事に辿り着いたとき、「戦略コンサルタントとは何か?」が理解できることでしょう。
但し、全て、私の「独断と偏見」で語りますので、「そうじゃないと思う!」と思われる方もいるかと思いますが、その辺はご容赦ください。
弟はマッキンゼー、イトコが経営共創基盤、大親友はカートサーモン、生徒は殆ど全てのファームにいますので、外れてはないと思っています。
コンサル用語/BCG用語
皆さんに、より、コンサルの“リアル”を感じて頂くために、コトバもコンサルが使っているコトバを使っておりますので、都度、補記しておりますが、代表的な用語を記載させて頂きます。
コンサルティングファームの略。
プロジェクトのことを指す。ITでいうプロジェクトリーダをケースリーダと呼ぶ。
提案書、討議資料など、パワーポイントの資料のことを呼ぶ。決して、オラクル・サップの“パッケージ”ではないことにご注意を。
コンサル界の頂点の“役職”。(厳密には少し間の呼び名)
BCGでは、アソシエイト⇒コンサルタント⇒プロジェクトリーダー⇒プリンシパル⇒パートナー
広義には“コンサルタント”
狭義にはBCGの役職の意味での“コンサルタント”
パワーポイント1枚を指す。なので、パワーポイントを書くことを「スライドライティング」と呼ぶことも
それでは、みなさまお楽しみください!
戦略コンサルタントとは 元BCGコンサルが答えるQ&A【理解度50%】
今回はQ.40~Q.49までの質問にお答えしました。これを読めば「コンサル理解度50%」レベルに到達。
Q40. なぜ、世界一周に行こうと思ったのですか?
それは、高校1年の時に立てた夢のひとつだったから。
「手ぶらで、年収1億円」
「世界一周」
「社長になったら、車の免許」
行っちゃいました。
Q41. なぜ、コンサルティングファームは必要なのでしょうか?
この質問した人はきっと「恋愛相談」をした事がないし、されたこともない、哀しい人なんだろう。人は相談したいもの。
偉くなれば、なるほど、責任も重くなるのだが、相談できる人は極端に減る。その筆頭が、大企業の社長なのだ。その「恋愛相談」。。。じゃなかった「戦略相談」を受ける人、必要だと思いませんか?
もし、思わないなら、恋愛してから、出直してこい!(笑)
Q42. 顧客に「ソリューション」を提供する際、顧客を “やる気” にさせるために、大事にしていることは何ですか?
これもありがちな誤解。
コンサルティングファームはオラクルやサップに代表されるように「ソリューション」を提供できるわけではないし、するつもりもない。入社1か月後に、当時プリンシパル、現パートナーの木村さんから言われた言葉。
なるほど、こうきましたか。プロダクトインではなく、マーケットアウト。
こんなソリューションがあるから、それを誰が使ってくれるかな?と考えるプロダクトインではない。と言われたのを思い出しました。そう、
コンサルにソリューション無し。
とかいうと、「紙だけで、結果につながらん」とか言われそうだが、それは、また、別の質問をされた時にお答えしましょう。
Q43. シゴト後の「飲み会」はどんな感じですか?
基本、無い。
シゴト後=“午前様”なので、そこから、チームメンバー以外と呑むことは少ない。チームメンバーとは、プロジェクトリーダーを中心に、ケースが終わった時に行う=ケースアップや、クライアントミーティングが終わった日のランチなどでご一緒することがある程度。
しかし、“親友”ができた場合は、その限りではなく、予定を合わせて、呑みに行く、遊びにいくことはあります。
Q44. 戦略コンサルファームに入るには何が必要でしょうか?
と言いたいところであるが、そうは問屋が卸さないのが現実。それ以外に必要なのが、「学歴 and/or トップ企業在籍経験」。
トップ企業の社長や役員クラスから「相談」を受けるのがシゴト。だからこそ、「分かり易い」「3秒で分かる」優秀さファクトが必要。一緒にシゴトしたら「優秀だと分かる」では遅いのである。
田中さんは前職どこなんですか?
トヨタです
これ以上、説明がイラナイ。それが素敵なのだ。そして、「採用の効率化」の面でも、学歴は必要となってしまう。
ケース面接には少なくとも1時間の「プロジェクトリーダー以上の時間」がとられる。ので、年間に面接できる数が、自ずと決まってくる。ので、止むを得ない。
Q45. コンサル業界に何を目的に転職すべきですか?
「勝手にしろ!」、間違えた・・・「人それぞれ!ざます」
しかし、「入りたい!」と面接を受けるわけだから、それなりに「愛を示しましょう」。「戦略コンサルとして大成するポテンシャルはあるか?」を見てるわけですから、その意味でも“コンサルへの熱き想い”はあるに越したことはありません。
個人的には、内心、「経営者に、社長になるために、コンサル2-3年経験したい」とか、「単純に、給料が上がるし、なんか”外資コンサル“ってかっこいい」とかあるかもしれませんが、それを表にわざわざ出す必要はない。私も、BCGの最終面接で植草さんというパートナーから、ケースが終わったあと、こう聞かれました
高松さんは、3年で次を目指す?、それとも10年でパートナ目指す?
もちろん、10年続けて、パートナーを目指します
と内心は起業したいと思っていましたが、笑顔で言っていたのを覚えています。結局、8年間もBCGにいさせてもらいましたし、そもそも、入って暫くしたら、ずっと続けて、パートナーになりたい!と思うようになってましたね。
ちなみに、「コンサルティングファームの“パートナー”」への未練はまだある。
あ、これは「内心」のお話。
Q46. 「アイディア」が出てこなかったときの“かわし方”“逃げきり方”もしくは、そこからのリカバリー対策は?
アイディアが出ない!というのは「クリエイター」的なコトバの使い方ですが、コンサルでいうと「パッケージ(討議資料)」がイケテナイ時によくある“かわし方”。それが、「別冊」宝島 ならぬ、
討議資料(別冊)
通常は30枚の“至極の資料”で戦う。しかし、それに自信がない。その時にしてしまうのが、これ。
“事例”やら、“(無駄な)分析グラフ”などを盛り込んだ100枚パッケージをつくり、「我々は、1週間の間で、こんなに汗をかいてきたんです」感を出す。
ちなみに、気持ちは分かりますが、これは“ドツボ”です。
なぜなら、どんなに時間をかけようとも、“くっそ”高いコンサルフィーを貰っているので、“時間”では到底、割に合うことは無いから。
Q47. ケース面接対策にお勧め本があれば、教えてください。
良く聞いてくださいました、お嬢さん。私の著書を片っ端から読んで暗記してください。
本を見て頂くとわかりますが、ケース対策は“考えるチカラ”を鍛えるに、他ならない。近道は無い。ショートカットは無い。ということになります。
Q48. 面接の最後に「何か、質問ありますか?」と言われたら、どのようなことを聞けばいいのでしょうか?
この質問自体は「とりあえず、締めたいので、言っている」だけなので、特段、正解があるわけではない。が、個人的には「この質問は無し」というものはあります。その代表例が、これ
今日の面接のフィードバックをください
非常に前向きで “文字面” 的にはいいのですが、その場で途轍もなく良くなければ、合否は言えないので、その上で、フィードバックはやりづらい。し、なんか “成長バカ” = 成長を貪欲に求めすぎる。にも見えちゃうと、コンサルに向いていない印象も。
Q49. 「筆記試験」はどの程度選考で重視していますか?
10年前と比べると、残念ながら比重は高まってきています。というか、“ちゃんと”対策が必要です。
昔以上に、コンサルティングファームが市民権を得てきており、転職を希望する方も当然、増えてきています。その分、昔では出会えなかったモンスター級のポテンシャルを持つ方か、箸にも棒にも・・・までアプライするようになりました。結果、それを見極めるために、必ずといっていいほど筆記試験もしていますし、「考えるエンジン講座」受講生の結果からすると、「経営共創基盤」は10人中3人しか、通過していないのも事実です。
「東大」「MBA卒」「トップ企業」のうち、当てはまることが1つ以下の人は本気でやりましょう。