【必見】複数オファーを味方にするコンサル転職先決め方ガイド
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転職市場で複数のオファーを手にしたコンサルタントの皆さん、どの企業が自分の未来をより豊かにするか、真剣に悩んでいませんか?
本記事では、単なる評価基準やプロコンリストではなく、コンサルタントならではの視点―年収、成果の将来予測、希少性、さらには将来の同窓会で語りたくなるようなキャリアのあり方まで―、全6方向のアプローチから転職先を判断するための具体的な方法を解説します。
これにより、各オファー先の魅力を数字や将来の成長可能性としてリアルに比較し、あなた自身のキャリアを賢く決定するためのヒントが得られるはずです。
コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト
「戦略思考」 =「解、答え、意見、メッセージ」を作り出す考える技術を、「暗記する」=「考える際に自分に問う、声に出して唱える」フレーズを覚えるだけで身につけられる 「思考技術」の本です。
単なるプロコンでは決まらない
多くの方が転職先を決める際、評価基準やプロ・コンリストを作成するものですが、そうした方法では、現時点の感情や印象がそのまま紙に落とされるだけで、正確な比較はできません。
「フラットな気持ちで会社を見れない」=「だいたい、この会社にしようかな?」というのがあるためです。
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年収を起点にする視点
まず、転職先を選ぶ際の基本として、複数のオファーがある場合、まずは年収が多い順に並べ、最も高い企業を起点として考えます。ただし、ここで重要なのは、単に高年収だからといってその企業が自分にとって最適とは限らないということです。
たとえば、最高年収の企業と比べて、2番目のオファーが年収50万円下がっている場合、その差がどのような付加価値に転換できるのか、勤務地やその他の条件と合わせて具体的に検討する必要があります。こうした比較を通じて、年収という数字を単なる絶対値ではなく、他の条件との相対的な価値として捉えることができます。
成果が150%達成できた場合の将来予測
次に、各オファー先で自分がもし150%の成果を上げた場合、どこまでキャリアが伸びるのかという未来予測も重要です。これは、単に現状の数字だけでなく、将来的な昇進や評価、さらには業界内でのポジションの上昇を考える視点です。
たとえば、A社に入社した場合、150%の成果を出せば、どのような地位に上り詰められるのか、どのような実績やイベントに参加できるのかを具体的に想像することで、その企業でのキャリアパスの可能性をリアルに把握できます。こうした将来のシナリオを描くことで、オファー先ごとの潜在的なメリットが明確になり、転職先選択の判断材料として大いに役立ちます。
「答えのないゲーム」を楽しむ思考技術
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希少性から見る価値の比較
また、転職先の判断材料として重要なのは、希少性の視点です。たとえば、そのコンサルティングファームにおいて自分と同じコンサルファーム出身者がどれほどいるかを考えることは、自分の持つ「コンサルタントとしての価値」がどれだけ際立つかを示す指標となります。事業会社に転職するのであれば、コンサル出身者が極端に少なければ、その企業ではあなたの経験やスキルがより希少価値として評価される可能性が高まります。
一方、同じ業界内で同じコンサルティングファーム出身者が集まっている場合、転職先としての差別化が難しくなるかもしれません。こうした観点を持つことで、自分のキャリアの強みを最大限に活かせる環境を見極めることが可能になります。但し、注意点としてどベンチャーは希少性には入りません。
リアル同窓会で見える将来の自分
さらに、5年後のリアル同窓会を想像してみるという視点も有効です。将来、仲の良い数人と集まった際に、どの企業の出身であることを誇りに思いたいか、どのオファー先が自分のブランディングに最もふさわしいかを考えることは、転職先選びにおいて大きな指標となります。
単なる年収や福利厚生だけでは測れない、企業文化やブランド力といった要素が、この将来像を通して明確になっていきます。どの会社で働いたかが、後の自分のキャリアや人脈形成にどのような影響を与えるかを、具体的にイメージすることが大切です。
迷ったら年収に戻って決める現実的な判断
最後に、すべての方向性を検討してもなお迷いが残る場合、最終的な判断基準として年収に注目することも一つの方法です。なぜなら、後々「ここで年収が+50万円あったのに」といった不満は、精神的にも経済的にも健全さを損ねる大きな要因となります。
つまり、もし他の要素がほぼ均衡している場合は、年収が高い方に決定することで、将来的な経済的余裕を手に入れるという、現実的かつ合理的な判断につながります。
まとめ
以上、6つの方向性―年収を起点にした比較、150%の成果を達成したときの将来予測、企業全体や社内における希少性、リアル同窓会での自己イメージ、そして最終的な判断基準としての年収―をもとに、転職先をどのように決めるべきか、その選択プロセスを具体的に解説しました。これらの視点を取り入れることで、ただ単に表面的な条件だけでなく、将来のキャリアや自分自身の成長につながる転職先を見極めることができるでしょう。もし、今後転職で複数のオファーを受けたときは、ぜひこれらの方向性を参考に、じっくりと自分の未来をシミュレーションしてみてください。
さらに詳しい方法や実践的なアドバイスについては、出演しているYouTubeチャンネルで詳しく解説していますので、そちらもぜひご覧ください。また、代表の高松が出版した書籍も読んでみてください。
『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』概要
コンサルの思考と作法。
それは、業界も業種も関係なく、ビジネスパーソンとして身につければ間違いなく圧勝できる究極かつ普遍的なスキルです。
BCGで過ごした、2度はできない「濃すぎた、怒られた」最初の3年間。そこで叩き込まれた全てを皆さまに伝授させていただきたい。
もちろん、「ただ普通に解説する」なんてことはいたしません。
全ての真髄を「VS」形式で鋭角に科学していきます。
更に言うと、3年目で終わることなく「4年目の高み」を味わう資格も皆さんに得てもらいたい。ぜひ挑戦して欲しい。そんな想いと野望が詰まった一冊です。学生も新人もベテランも、行き詰まっている人も調子こいている人も。 次のステージへ上がるための「何か」を探している人は、ぜひ!
高松 智史 (著)
出版社 : ソシム
発売日 : 2023/2/1
単行本 : 340ページ
『「答えのないゲーム」を楽しむ思考技術』概要
「答えのあるゲーム」の戦い方が体に染みついているみなさんにとって、明確な正解がない「答えのないゲーム」の戦い方は、正直わからない。。。と、いうことで3000人以上に「考え方」を教えてきた元BCG戦略コンサルの著者高松智史が思考の秘訣をお届け。
限られた情報からどのようなプロセスでいい示唆や仮説を導き出すか?本書ですべて解説します。
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高松 智史 (著)
出版社 : 実業之日本社
発売日 : 2022/12/8
単行本 : 312ページ
『「暗記する」戦略思考』概要
「暗記する」戦略思考とは何か?
一言で表せば、 「プラクティカルに頭の使い方、面白い解の作り方」 が学べる本。
もう少し言うと、「戦略思考」 =「解、答え、意見、メッセージ」を作り出す考える技術を、「暗記する」=「考える際に自分に問う、声に出して唱える」フレーズを覚えるだけで身につけられる 「思考技術」の本となります。
違う表現をしますと、ベストセラーとなった 『コンサルが「最初3年間」で学ぶコト』では描かれていない、コンサルタントの武器、思考技術にフォーカスした、 秘伝の思考が学べる本です。
高松 智史 (著)
出版社 : かんき出版
発売日 : 2023/7/31
単行本 : 296ページ