緊張を和らげる14の方法—どうやって緊張を和らげているの?
緊張を和らげる14の方法—どうやって緊張を和らげているの?
緊張を和らげる14の方法をご紹介
先日、経済産業省の人事院のみなさまを前に1時間弱お話しをする機会があったのですが、その時、
やっぱり、緊張するな~~
と思いながら、お話してきました。
法人研修や、講演など、場数は踏んでいても、やっぱり緊張はする。
みなさんも、大事な仕事の会議でプレゼンしなきゃいけない時など、いろいろな場面で、緊張してしまう経験があると思います。 って、ことで緊張をほぐすために私自身がしていることをいくつかご紹介したいと思います。
緊張を和らげるためのTIPS14個
緊張を和らげる方法01:「緊張」の概念を変える
みなさんは、「緊張」と聞くと少しネガティブな印象を持ってしまうのではないでしょうか?
まずは、そこから軌道修正していきましょう。
例えば、緊張していない状況で「結婚してください」と言われたと想像してみてください。相手の真剣さや気持ちがあなたに届くでしょうか?
逆に、めちゃくちゃ緊張して言われたら「あ~、この人真剣に思いを伝えてくれているんだ♡」と思うはずです。
これは、プレゼンなどでも同じことが言えます。
そのプレゼンに価値があり、重要だと思って取り組んでいればいるほど、緊張してしまうものなので「緊張」は悪いことではありません。
そして、自分で思っているほど、相手は緊張していることにそんなに気づいていないものです。 なので、「緊張しちゃうほど、真剣に取り組んでるんだ。緊張することは悪いことじゃない!」と、気持ちを切り替えてしまいましょう。
緊張を和らげる方法02:緊張していることを先に言ってしまう
これは、とっても大事なこと。緊張していることを先に言ってしまうのです。
例えば、クライアントを前に、プレゼンをしなければいけない場面で、
このプレゼンはとても大事なので、私、緊張しています。
と、先に言ってしまうのです。
それを聞いた相手は、仮に本当に緊張してしまったとしても、先に緊張しているフラグを立てていますので「大事なプレゼンだと思ってくれているからこそだな。」と、思ってくれます。
と、思うと、あなたの緊張も和らいで、落ち着いてお話できると思います。
緊張を和らげる方法03:「ほとんどの人は聞いていない」です
緊張は「緊張しているのがバれる、バレたくない!」という思いが、緊張を加速させてしまいます。が、そもそも忘れてはならない!
人間は人の話を聞くことが苦痛な動物であり、ほとんどの人は聞いていない。
「緊張は悪ではない」という気持ちを忘れず、「ほとんどの人は聞いていない」と思い込んでみてください。
特に、オンラインなんて「ながら聞き」「ながら見」している人がほとんどです。その「ながら」を止めてしまうほどの話術なんて、芸人さんくらいしか持ち合わせていないでしょう。 なので、そう思って気楽に話せば、緊張が和らぎます。
緊張を和らげる方法04:”頭を使う” 要素を準備段階で減らす
質問です。居酒屋で友人と話すときに緊張しますか?
もちろん、緊張しないのは、友人は知った仲だから。ということも要因の1つではありますが、一番は、「頭を使っていない」からです。頭を使わず、適当に話しているので、当然緊張しないわけです。
なので、プレゼンなどでは、本番で、極力頭を使わないように準備をしてしまいます。
私は、事前に原稿を作成してしまいますし、それでも心配な時は暗記してしまいます。
「緊張しちゃうんです」という人ほど、この準備を怠って、練習もせず、臨もうとするから、さらに緊張に拍車がかかってしまうのです。 プレゼンの前などは、会議室に1人でこもって練習する。これは、本番で頭を使わずに話をする=緊張を和らげるいい方法です。
緊張を和らげる方法05:極力「実名」で話す構成にする
「緊張を和らげる方法04」でお伝えした「頭を使わない」ってことに通じますが、企業名などで「P社さんは」とか「O商事さんと」などのイニシャルトークを可能な限り排除します。イニシャルトークにしてしまうと、話すリズムも狂ってしまいますし、頭を使う要素が増えるので緊張してしまいます。
身近な例で想像してみてください。友人との居酒屋トークで「A君がさ・・・」なんて、イニシャルトークをしていたら相当気持ち悪いです。だし、リアリティさが欠けてネタ的にも刺さりづらくなってしまいます。
なので、許す限り「実名」を使うようにしてみてください。
もし、実名が使えない状況なのであれば、名前は捨ててしまって、業種・業界で話してしまうのも手です。
でも可能な限り「実名」を使ってください。そうすれば、相手の興味を引き付けることもできるし、自分のリズムも掴めるので緊張が和らぎます。
緊張を和らげる方法06:45分程度の持ち時間なら3分話せればOK
これも、まさに私がやっている方法です。45分くらいのプレゼンであれば、何も見ずに3分くらいスラスラ話せる状況にしてしまいます。これができてしまえば、OKです。
例えば、準備原稿を箇条書きで作成したとして、何も見ずに
本日は8つ言いたいことがあって、1つ目は・・・・
と、その内容を早口で3分程度でスラスラ話せるようにしてしまえば大丈夫。
これが1度でもできれば、頭に入っているので、当日緊張して頭が真っ白になったとしても、何も出てこない!なんてことはありません。
これを目安に事前に練習をしましょう。
緊張を和らげる方法07:話すより「書く」が簡単。箇条書きで。
先日、経済産業省でお話する際に、私も実践しましたが、話す内容を箇条書きで書き出してみてください。
実際、私は、経済産業省での講演が決まってから、Twitter(X)で、話そうと思うことをつぶやいていたのですが、これを箇条書きにして、原稿を作成しました。
「話す」という行為より「書く」という行為の方が簡単なので、最初のうちは箇条書きで書き出してみて、その上で、練習で話してみて、話しやすいように順番を入れ替えたりしながら、原稿を作り込んでみてください。
繰り返しになりますが、練習を重ねることで緊張を和らげることができます。
緊張を和らげる方法08:小さい声はNG。声は大きく。
先ほどからお伝えしていますが「緊張する」ってことは、悪いことではありません。噛んでしまうのも、大丈夫。でも、緊張しても絶対にやってはいけないことは「声が小さい」ことです。これが、一番悪いこと。
緊張すると、自信がなくなって声が小さくなりがちですが、絶対にNG。何かの本にも書いてありましたが(何か忘れた笑)、一番大事なのは「声の大きさとツヤ」。
ツヤはちょっと難しいけど、「大きな声を出す」は、誰にでもできることです。 ので、どんなに緊張してしまっても、せめて声だけはみんなに届くように。
緊張を和らげる方法09:オンラインの場合は同じ空間に「聞き手」を作る。
これは、オンラインで対大人数にお話しする時に活用してほしい方法ですが、自分と同じ空間に「利き手」を作ってください。なぜなら、オンラインは、反応がない、反応が見えないので緊張しがちです。そんな時、ちょっと話しかけて反応してもらえると、すごく安心。
私の場合、動画の撮影の時など、話すのは1人ですが、ディレクターの方などが見える位置にいてくれています。この場合は、その人に話しかけて自分のリズムを作ることもできますし、反応を見ることもできます。
対大人数のオンラインの場合などは、後輩の方や、クライアントの方など関連メンバーに同席していただけると緊張が和らいでリズムが掴みやすくなります。
緊張を和らげる方法10:オンラインの場合は「8つ×3分」の構成で
正直、オンラインでの講演や研修は、今でも苦手意識がありますが、その壁を乗り越えられた方法がこちらです。
箇条書きで構成。 一つ一つを短め。8個で、それぞれ、3分話す。
箇条書きで話すことを8個くらいのカテゴリに分けて構成して、そのひとつひとつを3分ずつ話す。経験上、これがベストでした。
これに気づくまでは、パワーポイントなんかも用意せず、フリーで話していましたが、今は、オンラインの場合、箇条書きごとにパワーポイントを1枚ずつ用意して、それを見てもらいながら話すスタイルにしました。
緊張を和らげる方法11:「現場感」のある鮮度のいい話を入れる
実名が大事。ということは、『緊張を和らげる方法05:極力「実名」で話す構成にする」』でもお伝えしましたが、それに加えて、「現場感」のある鮮度のいい話を最初に持ってくるとリズムを掴むことができます。
緊張しないためには、自分のテンションが上がって、且つ、話のリズムを掴むことが大事です。そのために、その本番の当日に起きたことを最初の掴みとして持ってくるのが、結構いいかなと思います。
先日の経済産業省での講演の際も、当日ビルに入ったら守衛さんの対応がすごく良くて、その話を最初にして、リズムを掴みました。
この鮮度のある話をすることによって、
この人って作られた話をするんじゃなくて、臨場感のある話をする人なんだな~
という印象を相手に与えることができます。
話の最初に場を和ませることができるので、緊張も和らいできます。
緊張を和らげる方法12:講演料をもらわない
これは、ちょっとレアケースではありますが、講演料をもらう、もらわない問題。
講演料って、時間や人数によってある程度決まっていますが、ちょっとレアケースもあります。
例えば、先日の、経済産業省での講演は、親しい方からの依頼だったこともあり、そして「講演料」はそんなに払えない。と事前に打診されていたこともあって無料でさせていただきました。
こういう講演料が「寸志」程度だという場合は、いっそ、もらわずに無料でやっちゃう!ってのも、私の緊張を和らげます。だって、タダだもん笑。(いや、内容は、無料じゃないものを提供したよ、ちゃんと。)
状況にもよりますが「寸志」より、自分に緊張のストレスを与えない選択もありです。
※但し、コンサル向けの講演料は、ちゃんといただきますよ笑。
緊張を和らげる方法13:本番前日はよく寝る、お酒も飲まない
対大人数の研修や講演は、本当に体力を消耗します。めちゃくちゃ疲れる。なので、前日は、「よく寝る、お酒も飲まない」で抑制しましょう。
これは、コンディション管理という面だけでなく「抑制した」という事実が、自信や勇気に繋がっていきます。
「ちゃんと抑制できた自分だから大丈夫。」と緊張を和らげて本番に臨んでください。
緊張を和らげる方法14:最初に身近なエピソードトークをする
私は基本、YouTubeライブをしている時は、1人で話すので、最初はなかなかエンジンがかかりづらいことがあります。話のテンポも出ないし、リズムも掴めない。ってことで、最初に自身の生活で起きたエピソードトークをするようにしています。愚痴でもなんでもいいのです。居酒屋で、友人と飲むときに、最初に席に着いた時に話すような内容で。そうすることによって、リズムが掴めて、不思議と本題もスラスラ話せるので、試してみてください。
おわりに
緊張を「悪」だと捉えてしまうと、人は逃げてしまいがちです。
練習が大事ということが分かっているのに、いざ、練習してみるとうまくいかずに、さらに想像で緊張を掻き立てることになり、練習しなくなるという悪循環に陥ったり、箇条書きで原稿を書き始めてしまえば、スラスラ浮かんでくるかもしれないのにそれをやらずに逃げてしまったり。 その考えを、ガラリと変えてください。
皆さん、緊張と戦うな。手を繋げ!
BCG日本代表だって、結婚式のスピーチ前には、緊張と手を繋いで壁に向かってボソボソ言ってたんだから。
あのプレゼンの天才でさえね。
参考動画:「緊張とどう戦うか?」を語っています。心得、TIPSを14個ほど。
参考書籍:著書=タカマツボンのご紹介
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