コンサルティングファーム入社前準備-入コンする前にすべきこと29 vol.3
コンサルティングファーム入社前準備-入コンする前にすべきこと29 vol.3
はじめに
厳しいケース面接を突破し、晴れてコンサルタントになられた皆さん。本当におめでとうございます。予想以上の“濃さ”と、期待を裏切る成長と興奮が待っております。 本当にコンサルは最高です。
でも振り返ると
先に言ってよー
入る前に知りたかったよー
鍛えてから、入りたかった
と思ったことが沢山ありました。能力ではなくコンサルティングファームに入る前は「知らなった」だけで、めちゃくちゃ苦労したのを覚えています。ので、そのあたりご紹介します。
コンサルタントへの転職を成し遂げ、狭き門を通過した皆さんに送る29のメッセージ です。
コンサルティングファーム入社前準備 No.21-29
コンサルタントへの転職を成し遂げ、狭き門を通過した皆さんに送る29のメッセージ。「知らない」だけで損するなんてもったいない!コンサルティング入社前に準備/知っておくべき29のこととは?コンサルティングファームのコンフィデンシャリティの厳しさ、「アドバンテージ・マトリックス」とは?など、最後の9個をご紹介。
No.21 「一発退場もありえますのでご注意ください」=厳しきコンフィデンシャリティ
そう、プロフェッショナルになった瞬間、注意してほしいことがある。それは、
コンフィデンシャリティ
である。
コンフィデンシャリティ=守秘義務。弁護士ほど、守秘義務は厳しくないのだが、クライアントの名前とか、ケースの中身などは絶対に口にしてはならない。
例えば、NTT時代だと、クライアントの名前を内緒にする!という、文化はなかったと思う。
コンサルファームは、友達どころか家族にも絶対に話してはいけない。肝に銘じて。。。
No.22 ホワイトボートのペンを持て=なんとなく、参加できた風になれるから
コンサルティングファームに入って、数カ月は「絶望」を感じることが多いはず。プロジェクトにアサインされているが、付加価値が全くでていない日々が続く。。。
クライアントミーティングはともかく、社内のミーティングでさえ、全く発言できない。もちろん、付加価値などそういうレベルではなく、小学校のときに「無視された」経験に近い雰囲気を味わうだろう。
そんなときに、ホワイトボードが救ってくれる。内容は言えなくても、ホワイトボードにきれいに書く!というのは立派な貢献だ。だから、議論が始まったら、オモムロに立ち上がり、みんなが話していることをひたすら書く!
もちろん、「整理整頓する」なんて、考えてはいけない。ただひたすらに、きれいに書くのだ。
そして、Mtgに臨む時、忘れちゃいけないチェックはこれ。
コンサル立ちあがり期…
— タカマツ@考えるエンジン (@TAKAMATSUSATOS1) August 26, 2019
MTG時は
一番に行って、
ホワイトボードの”ペン“
が出るかチェック
とよく言われた!
↓
それ自体にも意味はあるが、
それ以上に、
”想像力”が大事
を教えたかったんだろうな
↓
その先に、
“クライアントの論点は何か?”
につながるから、
コンサル道は険しくも思える
No.23 会議に出席して、発言しなかったら「次から、出なくていいよ」文化
この文化は、あらゆるコンサルに流れているように思える。しかし、会議といってもクライアントミーティングではなく、社内ミーティングの話と捉えてよい。
面白い発言をしなくてもいいのだ。本当に、何でもいいから、何でもいいから、発言しよう。早めに、「とりあえず、なんかしらは話す」キャラを作ってしまおう。面白いことなんて、そうそう言えるようにならないから。
とはいえ、「言いまわし」には注意。禁句もお伝えしておく。
コンサル立ち上がり期…
— タカマツ@考えるエンジン (@TAKAMATSUSATOS1) August 29, 2019
期待値マネジメント
フレーズ癖をやめよう
↓
・まだ、生煮えなんですけど
・一応、形にはしただけなんですけど
・とりあえず、見てもらっていいですか
↓
気持ちは分かる
↓
けど、それを言えば言うほど
プロ感が減る
↓
どや!ベストエフォート!
感でいきましょう
No.24 そんな時間は本当にありませんから=歯医者さんに行っておこう
コンサルティングファームに入ると、平日はもちろんこと、週末も時間はない。本当に歯医者さんに通う暇なんてない。かつ、可能であれば、「銀歯」を「セラミック」にしておくと尚よし。
私は、まさに今、やっておりますが、私のように銀歯10本だと、1年かかりますので、本当に、本当に歯は大切に。
No.25 フレームワークは不必要ですが、そんな中でも、これだけは知っておいても いいかもというフレームワークがこちら=アドバンテージ・マトリックス
本当にフレームワークは使い方を間違えると嫌なので、口癖のように、コンサルに行く方・コンサル転職を目指す方に伝えている。
フレームワークは「整理」とか、「漏れをなくす」から、私のイメージでは、0から1ではなく、54を62にするイメージ。だから、本当にフレームワークを覚えれば、考える力が伸びる的な思想が嫌い。
けど、この「アドバンテージ・マトリックス」だけは、超ウルトラ一押し。というのは、私がBCGの2年目で、まさに杉田さんとケースをしてた時、ご一緒した「坂倉さん」というスーパースターから教わったという思い出からか、このフレームワークだけは、なんか許せる。
※ちなみに、この坂倉さんは、BCGのパートナーにたぶん35歳くらいでなった方で、「さかちゃん」と呼ばせて頂いている。
「アドバンテージ・マトリックス」を含めフレームワークはこちらにうまくまとまっています
No.26 拝啓、バーバラミント様=考える技術・書く技術-問題解決力を伸ばすピラミッド原則
この本は、コンサルティングファームに属するすべての人が読んでいるのではないか?と思えるほどの伝統的な本。
『考える技術・書く技術』
マッキンゼーをはじめ、世界の主要コンサルティング会社、さらにペプシコ、オリベッティ、AT&Tシステム、ユニリーバなどでライティングのコースを教えているバーバラ・ミントが、コミュニケーション力を高める文章の書き方を紹介。
「BOOK」データベースより
バーバラ ミント (著)
出版社 : ダイヤモンド社
発売日 : 1999/3/1
単行本 : 289ページ
パートナー/MDになった私の師匠=加藤さんのパートナー部屋にもおもむろに置いてあったのを、今でも覚えている。彼女はマッキンゼーの方で、まさに「構造化」の大家。コンサルタントの武器とされる「構造化」、そして、「MECE」について学ぶことができます。
No.27 GMAILアドレスも「プロ化」
入社時、私のフリーメールのアドレスは「gyunyuzamurai@hotmail.com」 だったのだ。本当に、これぞ、若気の至り。ちなみに、私は「11月生まれ=士=サムライ」と「牛乳好き」ということで、このアドレスにしたのだが、本当に恥ずかしい限り。
実際には使うことはほとんどないかも?だが、ほんのたまに、仕事上、使う場合もあるので、整えておこう。
名前+数字@gmail.comがいいのだ。
No.28 動画は相当気合いれないと見れなくなるから、見ておこう
本はコンサルに入ってからでも、当然、読む時間はある。がしかし、「動画」ともなると、時間がない。ので、「動画モノ」は“入コン”する前に見ておこう。
No.29 いざってときに質問できる「メンター」を持とう
コンサルをしていると、事業会社の100倍は「怒られる」。怒られるというより、罵倒される。ので、3カ月に1回くらいは「寂しくなる」
そんなときに、気軽に相談できるメンターを持っていることは本当に大事。「あなたもそうだったんですね」と思えるだけで、気が楽になる。
考えるエンジン講座の卒業生にとっては、私がメンターに当たるので、やもいえる理不尽なことや、壁にぶち当たると連絡をくれる。私は、相当1年目で苦労したので、同じ体験をしていることが多い。「俺もこんなだった。から、こんなことした」と話すことで、彼らは“もうひと頑張りする”エネルギーを充電できていれば嬉しい。
あとがき
「入コン、する前に29」、いかがでしたか?
思い出すだけで、胸がキリキリする1年目を思い出しながら、書いてみました。冗談抜きで、10年先を見据えて、最高の準備をして、入コン!することをお勧めします。
皆さんが、コンサルティングファームに入り、
やるじゃん
と言われることを本当に祈っております。
では、「考えるエンジン講座」でお会いできるのを楽しみにしております。