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戦略コンサルタントに必要なスキルを徹底解説

戦略コンサルタントに必要なスキルを徹底解説

戦略コンサルタントに必要なスキルを徹底解説

戦略コンサルタントとして活躍するためには、単なる知識や経験だけではなく、特有のスキルセットが求められます。これらのスキルは、コンサルティングの現場で直面するさまざまな課題に対応するために必要不可欠です。本記事では、戦略コンサルタントとして成功するために必要なスキルを現場からの気づきとともに徹底的に解説し、それらをどのように実践で活かすかについてもご紹介します。コンサルタントとしてのキャリアをスタートしたばかりの方や、転職を考えている方に役立つ内容です。

こちらのコンテンツは考えるエンジン講座を受講し、事業会社から戦略コンサルティングファームへ転職された方がご自身の経験を語ってくださったものです。

目次
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コンサル現場から:コンサル転職と成長 – 壁を越えた戦略思考

事業会社を5年ほど経験した後、考えるエンジン講座の門をたたき、戦略コンサルティングファームに転職しました。入社後、コンサルタントとして “立ち上がる” までの間、数々の壁にぶつかり、思い悩みました。
そんな悶々とした日々の中で、救いとなったのは、「考えるエンジン講座」で得た学びと、高松さんとの直接のやり取りでした。

それらを武器に、答えのない「戦略ケース」と向き合い、格闘する中で、少しずつ書き留めていたノートがあります。 以下は、そのノートに書き留めた言葉を振り返り、コンサルティングの現場で得た気づきと学びを、綴ったものです。 コンサルティングの道を歩み始めた方、あるいは志している方に、何か少しでもヒントになれば、と思います。

戦略コンサルタントが持つべき5つのスキル

① 論点第一主義で考える力を養う

戦略コンサルタントとして成功するためには、「論点第一主義」が欠かせません。事業会社での業務は、タスクごとに進めることが一般的ですが、コンサルティングの現場では、問題解決のための論点を特定し、それを基軸に思考を進めることが求められます。
思い起こせば事業会社での私の働き方は、タスクベース、“タスクバカ”、でした。いかに「作業」に落として、スピーディにこなしていくか。お恥ずかしながら、そんなことばかり、考えていました。
一方で、コンサルティングの仕事は、答えのない世界です。クライアントの抱える悩み、答えなき問い、だけが、そこにあります。ましてや解き方など、誰も教えてくれません。クライアントの課題に対し、どの論点が核心を突いているかを見極め、その論点を中心に議論を展開することで、より効果的に解決策を導き出すことができます。

さらに、論点を明確にする過程では、あらゆる可能性を考慮し、幅広い視点からアプローチすることが求められます。私自身、様々な「戦略ケース」を経験する中で、広大な砂漠に一人さまようかの様な孤独感、時には絶望感すら味わうこともありました。そんな、「何をすればいいのか分からない」、暗中模索の状態から、一筋の光を導くのが「論点」なのだと思います。「論点」を自分で立てて、コントロールできるようになるにつれて、「答えのない世界」に向き合うことが怖くなくなり、コンサルティングの仕事が面白くなってきます。
ペンと紙、Wordを武器に、「論点」を立て、格闘し、愉しみましょう。 考えるエンジン講座で学んだ通り、間違っても、最初からパワーポイントは開きません。スライドライティングは、あくまでも最後の仕上げ。最初からスライドに逃げたら、その時点で「負け」だと思います。

 論点第一主義が必要だと気付き書き留めていた言葉

  • クライアントの悩み・お題に対し、論点の構造を自分の頭で考える 相手の悩みは、常にクリアとは限らない。解くべき問いは何かを、自分自身でクリアにする
  • 何も見ずに、頭の中身をすべて出すつもりで、論点を書き切る
  • 重複してもいいので、書き切る。手を動かす。手が動かなければ方法を変える
  • ポジションが曖昧だと議論にならない。ファクトに対し必ず解釈のポジションを取る

② 全体観を持ち、メタ視点で議論を導く

コンサルティングの現場では、全体観を持つことが非常に重要です。戦略コンサルティングファームに転職して、一番初めに衝撃を受けたのは、パートナー陣が繰り広げる、極めてハイレベルな議論でした。議論の抽象度が高く、かつ高速なので、最初は「何を話しているのか、さっぱり分からない」状態でした。
プロジェクトの経験を積み重ねるにつれて、気づいたのは、常に「全体観」を持つことの重要性です。

クライアントとのミーティングでは、議題の枠組みを一歩引いた視点から俯瞰し、全体の流れを把握しながら何を議論するのか。その枠組みを、一歩引いた視点から、メタに考えることが重要だと思います。このメタ視点を持つことで、複雑なプロジェクトでも効率的に進行管理を行い、クライアントに対して説得力のある提案が可能となります。 全体観を養うためには、日々の業務の中で細部に囚われすぎず、常に「全体の中でこの作業がどのような意味を持つのか」を考える習慣を持つことが重要です。

また、メタ視点を意識することで、クライアントの期待を超える価値を提供し、プロジェクトの成功に寄与します。そのためには、プロジェクトを進める中で、目の前にある各論から考えたい(≒“楽”をしたい)バイアスを、意図的に断ち切る必要があります。そうして「全体観」を持って考えることで、何を議論すべきかをリードできるようになり、ひいてはクライアントに届けられる価値もどんどん大きくなっていくと思います。

全体感を持つことが必要だと気付き書き留めていた言葉

  • 常に、最後のアウトプットをどうするかをイメージして動く
  • 一歩引いた目線から、全体の構造の中で、それぞれのカタマリが何を言いたいのか?を考える
  • カタマリ毎に、アクセント/抑揚をつける。何が言いたいのか、どういう流れなのか、一発で伝わるようにする
  • 早い段階からクライアントの考えを引き出し、進化させる
  • 最低でも、次回~次々回の議論の流れは、必ず具体的にイメージしておく

③ 言葉にこだわることでコミュニケーション力を向上

コンサルティングファームに転職して、個人的に最も大きな学びは、言葉一つひとつに対する、感度とこだわりです。入社間もない頃、睡眠時間を削りながら必死に書いたサマリーを、パートナーに全て削除され、書き直された時は、心が折れそうになりました。不明瞭な言葉では、伝えたいことが正しく伝わらず、何の価値も無いということです。

言葉はコンサルタントの武器です。言葉にこだわり、適切に表現することは、クライアントとの信頼関係を築く上で不可欠です。言葉一つひとつに感度を持ち、分かりやすく、かつ正確に伝える能力を磨くことで、クライアントとのコミュニケーションがスムーズになり、プロジェクトの成功率が格段に向上します。さらに、言葉の選び方一つで、クライアントの反応が大きく変わることもあります。適切な言葉選びでクライアントの信頼を得ると同時に、複雑な概念をシンプルに伝える能力が差別化の要となります。言葉の力を最大限に活用するには、日々の会話やメールでのやり取りを通じて、自分の表現を洗練していくことが求められます。言葉の持つ力を理解し、的確に使いこなすことで、チーム内外でのコミュニケーションを円滑にし、プロジェクトを成功に導きます。

言語化することが難しい抽象的な概念を、端的な言葉で言い切ることは、コンサルタントとして求められる重要な価値の一つだと思います。 ややテクニック論にはなりますが、「AではなくB」といった構文を、過去の成果物から自分の中にストックしておき、言葉/思考を整えることは、有効だと思います。 書き言葉が整うと、話し言葉も整います。クライアントとの議論の価値を最大化するためにも、先ずは書き言葉としての日本語を、徹底的に見直す習慣をつけることが重要だと思います。

言葉にこだわることが必要だと気付き書き留めていた言葉

  • 日本語の書き言葉を正しくする。書き言葉が整うと、話し言葉も整う
  • 主述関係を明確にする。語尾を曖昧にせず、言い切る。接続詞を意識して使う
  • 不明瞭な言葉では、クライアントにメッセージが正しく伝わらず、全てが徒労に終わる
  • 他にもっと良い表現がないか、吟味する。“文字数あたりの効果”を最大化する
  • メッセージをテキストでクリアにできれば、図としてもシンプルに表現できる

④ 自発的にPDCAを回し成長を促進

PDCAサイクルを自らの手で回すことが、戦略コンサルタントとしての成長を加速させます。多かれ少なかれ、会社が用意してくれる研修や教材はありますが、それですぐ仕事ができるようになるほど、甘くないのが、コンサルティングの世界だと思います。

基本的にみんな忙しいので、誰も手取り足取り教えてくれません。日々の気づきを起点に、フィードバックを自ら取りに行き、改善アクションを起こさない限り、成長はありません。自発的にPDCAを回すことで、問題解決能力が磨かれ、常に進化し続けることが可能となります。このプロセスを日常の業務に組み込むことで、小さな成功体験を積み重ね、それがモチベーションの維持にもつながります。自らの成長を実感できる環境を作り出し、常に次のステップを目指す姿勢が重要です。PDCAを回す力を養うためには、日々の業務の中で目標を設定し、その達成度を定期的に振り返る習慣を身につけることが大切です。継続的な改善を通じて、スキルが向上し、より高いレベルの問題解決が可能になります。

入社して間もなく、「今の倍以上のスピードで、自分でPDCAを回さないと、この世界では厳しいよ」と声を掛けてくれたパートナーに、感謝しています。有限な時間を、いかに意識的に、能動的に過ごすか。答えのない世界で戦っていくために、自分自身のPDCAを、“勝手に”回し続けていく必要があると思います。

PDCAを “勝手に” 回すことが必要だと気付き書き留めていた言葉

  • 自分から動き、PDCAを高速に回す
  • 時間を意識的に過ごす。集中できていない、ストレスがかかっている、と気づいたら、能動的に切り替える
  • 小さなことであっても、構造化、優先順位付けを心がける
  • 素朴な疑問や違和感を大切に、必ず何か発言する
  • 手直しされているようでは、いつまで経っても一人前にはなれない

⑤ 仲間との切磋琢磨でチーム力を強化

コンサルティングはチームで行う仕事です。仲間との切磋琢磨が、個々の成長とチーム全体の成果に直結します。忙しい中でも、チームメンバーとの信頼関係を築き、互いに支え合うことで、プロジェクトの成功率が高まり、精神的な支柱としても機能します。忙しくて大変な時、精神的な支柱となるのは、一緒に戦う仲間の存在だと思います。

議論をぶつけ合うことで生まれる、熱気とアウトプット。答えのない問いに、様々な角度からアプローチしていく面白さ。それが、この仕事の一つの醍醐味かと思います。他愛もない雑談や、ケースの枠を超えた知的好奇心ベースでのディスカッションは、ハードな状況の中、何度も自分を救ってくれた気がします。
リモートワークが浸透する中、かつてのように熱気を帯びた連帯感をつくっていくのは、難しいことかもしれません。でも、だからこそ、今まで以上に、仲間の存在を意識して、過ごすことが大切だと思います。

さらに、異なるバックグラウンドを持つメンバーとのコラボレーションは、新たな発想を生み出し、革新的な解決策を生む原動力となります。多様な視点からアプローチすることで、より包括的な戦略を立案することが可能となります。 考えるエンジン講座の素晴らしいところは、そういった仲間を、自分が所属しているファームの中は勿論のこと、ファームの枠を超えて、拡げていけることだと思います。

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戦略コンサルファームでの実体験から学ぶ

事業会社から戦略コンサルへの転職で得た知見

事業会社から戦略コンサルタントに転職した際、最も大きな変化は「論点第一主義」への移行でした。日々の業務がタスクから論点中心に変わり、一つ一つのプロジェクトがより意味を持つようになりました。この変化は、クライアントのニーズに深く応えることを可能にし、より大きな成果を上げることにつながりました。転職後は、クライアントの問題を根本から解決するために、より深い洞察と分析が求められ、これまでのスキルを新たな次元で活用する機会が増えました。これにより、自己成長を実感し、より大きなやりがいを得ることができました。転職を考えている方にとって、このような変化に柔軟に対応できる自信を持つことが、成功の鍵となります。さらなる成長を目指し、変化を恐れず挑戦し続ける姿勢が重要です。

コンサル現場でのノートからの学び

コンサルティングの現場での経験をノートに書き留めることは、自己成長の大きな助けとなります。具体的な事例や気づきを記録することで、後に振り返り、同様の問題に直面した際の参考にすることができます。これにより、常に新たな学びを得て、次のステップへと進むことができるのです。また、ノートを活用することで、自分の思考プロセスを客観的に見直し、改善点を見つけ出すことが可能となります。これが将来の業務における重要な指針となり、より質の高いコンサルティングを提供する土台を築きます。ノートを効果的に活用するためには、定期的に内容を見直し、新たな視点を加えることで、常にアップデートを行うことが重要です。ノートを通じて得た知見を活かすことで、より高度な問題解決能力を身につけることができます。

「考えるエンジン講座」で得られるもの

講座内容と受講者の声

「考えるエンジン講座」は、コンサルタントとして必要なスキルを養うための実践的なプログラムです。受講者からは、「論点を明確にする力がついた」「全体観を持ってプロジェクトを進められるようになった」といった声が寄せられています。受講者は、問題解決力を養い、意思決定を行う際の自信を高めることができるため、日々の業務に直結する成果を得られると高く評価されています。 講座を通して得たスキルは、長期的なキャリアにおいても役立つものであり、受講後も継続的に成長をサポートする体制が整っています。受講者の声からも、講座の効果を実感する声が多く寄せられており、講座の価値を物語っています。

悩みを持つコンサルタントへの具体的なサポート

コンサルタントとしてのキャリアに悩む方々には、具体的なサポートを提供しています。特に、「考えるエンジン講座」で得た知識や経験を活かし、自身の成長につなげるためのアドバイスを行っています。これにより、個々の課題に対処し、次なるステップへの道を開く手助けをしています。受講者は、講座を通じて得たスキルを実務に応用し、具体的な成果を上げることで、自信を持ってキャリアを進めることができるようになります。また、講座後も継続的なサポートを受けることで、新たな挑戦にも柔軟に対応できる体制を整えています。 講座を通して得たスキルは、日々の業務において即戦力となり、受講者はその成果を実感しています。具体的な支援を通じて、受講者のキャリア形成をサポートし、より大きな成長を促すことを目指しています。

考えるエンジン講座代表が語る「知っておくべきコンサルスキル」

コンサルスキルについて語った動画

考えるエンジン講座代表高松が、コンサルタントに必要な10個のスキルについて動画で語っていますので、こちらも併せてご覧ください。

代表著書:コンサルスキルが磨ける本

コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト

「戦略思考」 =「解、答え、意見、メッセージ」を作り出す考える技術を、「暗記する」=「考える際に自分に問う、声に出して唱える」フレーズを覚えるだけで身につけられる 「思考技術」の本です。

コンサルが「マネージャー時代」に学ぶコト

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「暗記する」戦略思考

「戦略思考」 =「解、答え、意見、メッセージ」を作り出す考える技術を、「暗記する」=「考える際に自分に問う、声に出して唱える」フレーズを覚えるだけで身につけられる 「思考技術」の本です。

「答えのないゲーム」を楽しむ思考技術

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