外資系コンサルティングファームの新卒アソシエイト仕事術 episode.12
外資系コンサルティングファームの新卒アソシエイト仕事術 episode.12
はじめに
外資系コンサルティングファームBCG(ボストン・コンサルティング・グループ)に新卒で入社した女子 “ファンタジスタ品川” さんが、コンサルティングファームに新卒で入社するも、活躍できていない。とお悩みの皆さんの為に、センスたっぷりな、コンテンツを書いてくれました!
「外資系コンサルティングファームの新卒アソシエイト仕事術」とは
について外資系コンサルティングファームBCG(ボストン・コンサルティング・グループ)に新卒で入社した女子 “ファンタジスタ品川” さんが大いに語ってくれています。
こちらのコンテンツは、episode.0からスタートし、episode.20まで、徐々にレベルが上がっていくように仕立てられていますので、順番にご覧いただくのがおすすめです。
また、それぞれのテーマをもとに、考えるエンジン講座代表の高松智史とファンタジスタ品川さんが、解説している「動画」もyoutubeにUPしておりますので併せて、お楽しみください。
記事から見ても、動画から見ても、楽しめると思います。
外資系コンサル新卒入社女子、”ファンタジスタ品川” とは?
海外大学から、新卒でBCG(ボストン・コンサルティング・グループ)に入社の素敵女子。
その後、6年?くらいBCGで戦い、突如、医者の道に。BCG時代の私のお気に入りであり、今でも何かと頼りにしている人物こそが「ファンタジスタ品川」
海外大学で専攻していたのは・・・「生化学」。あ~なるほど、だから「医者」目指してるんだ!という納得感以上に、「え?理系なの?」という思いが充満しております。そんな、彼女が今回の主人公。
もう少しちゃんと聞こうとファンタジスタに聞いたら、
最初の大学での専攻は生化学でした。生化学とは、生体内の化学物質(タンパク質やコレステロールなど)の機序を、勉強します。 わたしは、セレノシステインという21番目のアミノ酸を含んだタンパク質についての研究室にいました。(タンパク質はアミノ酸で構成されている。ヒトタンパク質のアミノ酸は20種だが、セレノシステインは21番目のアミノ酸) 超ちなみにですが、その研究室はボスがロシア人で、旧ソ連系の国出身の研究員ばっかりでしたw
だとさ。
コンサル用語/BCG用語
本文に入る前に、コンサルティング業界やBCG(ボストン・コンサルティング・グループ)で使われている、コンサル用語/BCG用語について少し補足しておきます。
UP or OUT
アップ or アウト。「昇格するか、さもなければ、辞めて頂きます。」という、プロフェッショナルを表す言葉。であり、「コンサルティングファームに転職したくない!」と思わせるお言葉。
ではありますが、みなさんが一般的なイメージと実際は少し違います。
役職
コンサルティングファームごとに少し呼び方は違いますが、BCGではこんな感じです。
- A(アソシエイト):入社3年目まで
- C(コンサルタント):入社5年目くらい
- PL(プロジェクトリーダー):入社8年目くらい
- PP(プリンシパル):入社10年目くらい
- P(パートナー/MD):入社12年目くらい
テニュア
テニュアとは、A1、A2、C1、C2のように、「役職+何年目か?」で括った階層のこと。評価は、この単位で行われる。例えば、「高松さんは、A1として、全然だめだよ」とか「品川さんは、A2でぐっと伸びたね」的に使います。
PL(ピーエル)
プロジェクトリーダーのこと。アソシエイトとコンサルタントを2-3名従え、パートナーと戦い、顧客に価値を出す勇者のこと。
プロジェクトが燃える
これは世にいう“案件が火をふいている”というのと同じ。うまくいってない案件を指す。しかし、コンサルの場合、貰っている額が額であるのもそうですが、それ以上に “付加価値はあくまで、単なる紙” であること。だから、燃える燃える。ケースがうまくいかなかったら、まさに大炎上です。
空パック(カラパック)
パワーポイントの各スライドにタイトルだけを書いた資料のこと。一見、仕事終わった感だけを生む、この世で私が大嫌いであり、無意味だと思うモノ。
アソシエイト仕事術 episode.12 日本語力を極めよ
コンサルタントとして立ち上がるための仕事術—「伝える力」を磨く
当たり前のようでできていない、日本語力の鍛え方。
相手に伝える力が磨かれる2つのコツをご紹介いただきました。
さて、あなたは今回のタイトルを見てきっとこう思うだろう。
さすがにそれは、極めている…
と。
留学してたから英語はまあある程度は極めているし、フランス語はかじった程度だけど。日本語?母国語だわ!!!
そうのたまう人たちの、なんと日本語の不自由なことか。
今回極めてほしい日本語力は、大きく2つある。一つは単語力、そしてもう一つは文法力である。
あなたは唖然とするかもしれない。そんなことすら、自分は習得できていないのか?と。
① 単語力を鍛える
まず単語力について触れよう。
あなたたちが理解できている単語は、今まであなたたちがいたfieldのみと考えたほうがいい。例えば大学、部活、家庭、、、。 だが一方、ビジネスの現場での単語力は不自由しているはずである。え?今いる部署では不自由していないって?なるほど、そうかもしれない。だがそれはあなたがいる部署限定だと思ったほうがいい。たとえ同じ会社だとしても、別部署になると知らない単語が飛び交い、あなたが発する単語は非常に幼稚だと捉えられるだろう。
そしてコンサルタントになると、いろんな業界、職種の現場に赴くことになる。彼らの言語を彼らの目線で瞬時に習得できないと、「こんな事も知らないやつに うちの企業のことを理解できるわけがない」と思われてしまうだろう。「オフサイド」「レッドカード」の意味を知らずにサッカーをプレイするプロプレイヤーがいないのと同じことである。
まず、意味のわからない単語はなるべく早く全て潰すのだ。業界本を買ってもいいだろう。コンサル業界に身を投じたのであれば、ビジネス、会計用語は当然理解しておく必要があるだろう。更にクライアントの業界用語も知らねばならない。おいおい追いつく?遅すぎる。プロジェクトリーダーは、アサインされたその瞬間、Day0のタイミングでアサインされた業界本を購入し、業界の構造とともに、基本単語を習得していく。プロジェクトリーダーだってそのような努力をするのだ。いわんやアソシエイトをや、である。
② 文法力を鍛える
そして文法力である。
こちらもなんと不自由な人が多いことか。就職活動のとき。市場調査、分析を上司に説明するとき。スライドをクライアントに説明するとき。思考が整っていないことを口にするとき、意味不明なことを口走るのである。
そう言ったって!今更日本語の文法を習えというのですか!
そうは言わない。さすがに日本語が母国語なのだから。
今から指摘する3つのことを意識すればだいぶ改善されるであろう。
まずひとつ目。主語と目的語をはっきりさせる。
どうしても日本語の性状上、主語と目的語を省略しがちであるが、これが文法をめちゃくちゃにする原因の一つである。経験がないだろうか?焦って喋っているうちに主語がずれていたということが。特に目的語は意識して挿入するようにしよう。あなたからしたら”当たり前”なことでも、聞く側からしたらそうではないことは往々にしてある。
2つ目。単語は正しく使用する。
こちらもまた、「出来てないわけない」と思うだろう。だが、似たような意味の単語を別の場面で使用しているところをよく見かける。例えば「算数」と言うべきところを「数学」と言ったり、「登録者数」と言うべきところを「ユーザー数」と言ったり。例を挙げれば枚挙にいとまがない。あなたの周りには賢い人が多いだろうと思われるので、大意は取ってもらえるのかもしれない。大意を取ってもらえればいいではないかと思うあなたは甘い。そういう些細な言葉の意味の違いがあると、思惑がズレて伝わってしまう。そして上司には、「あ、こういう言葉の端まで気を回せない、大雑把な人なのだな」と思われてしまい、あなたの評価にストレートにつながる。プロフェッショナルとしては言葉の端までピシっと整っていてほしい。
そして3つ目。単文を3行で終える。
これは簡単なようで、かなり意識をしないとできない。口で何かを伝えるより脳内の情報のほうが圧倒的に多く、ついつい口からずーっと言葉が出続けてしまう。そしてパニックになればなるほど、ごちゃごちゃと長ったらしい文章を喋り続けてしまうのだ。落ち着いて、一文一文を単文でしゃべる。そして言いたいことは3行で終える。追加で聞きたいことがあれば、上司から質問をさせるのだ。これが出来るようになると、自然と構造化された言葉を話すことが出来る。そして、3行しか喋られないと思えば、本当に伝えなければならないことに厳選される。それが出来るようになるとだんだんと構造化も出来てくる。
まずは単語を抑える。そして主語と目的語をはっきりさせ、言葉を正しく用い、単文を3行で伝える。
最初は窮屈でカタコトのように感じるかもしれない。だがそうでもしないと日本語が不自由な、残念な喋り方をしてしまうのである。日頃から単語を抑えつつ、パニックになりそうなときほど、先程述べた話し方を実践するとよい。
コンサルが「最初の3年間」で学ぶコトを本で学ぶなら
コンサルティングファームに入社したものの、なかなかパフォーマンスできない。。。という方だけでなく世の中のビジネスパーソンなら身に付けておくべきことが詰まった1冊を。
考えるエンジン講座代表であり、BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)で8年過ごした高松智史の著書『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』は、BCGに入社して、3年間で学んだことがギッシリ詰め込まれています。
アソシエイトのうちに、外資系戦略コンサルティングファームに入社してからの3年間を先回りしてみてはいかがですか?
『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』概要
累計発行部数10万部突破!ORICON【2023上半期本ランキング】ランクイン!とベストセラーとなった高松智史5冊目の著書。上司が部下に勧めたい本としても話題になりました。若手のビジネスマンにこそ身につけてもらいたいコンサルタントが最初の3年間で学ぶ104のことが詰まった1冊。
コンサルの思考と作法。
それは、業界も業種も関係なく、ビジネスパーソンとして身につければ間違いなく圧勝できる究極かつ普遍的なスキルです。
BCGで過ごした、2度はできない「濃すぎた、怒られた」最初の3年間。そこで叩き込まれた全てを皆さまに伝授させていただきたい。
もちろん、「ただ普通に解説する」なんてことはいたしません。
全ての真髄を「VS」形式で鋭角に科学していきます。
更に言うと、3年目で終わることなく「4年目の高み」を味わう資格も皆さんに得てもらいたい。ぜひ挑戦して欲しい。そんな想いと野望が詰まった一冊です。学生も新人もベテランも、行き詰まっている人も調子こいている人も。 次のステージへ上がるための「何か」を探している人は、ぜひ!
高松 智史 (著)
出版社 : ソシム
発売日 : 2023/2/1
単行本 : 340ページ
さいごに
【解説動画】アソシエイト仕事術 episode.12 日本語力を極めよ
こちらの解説動画は準備中です。
【イッキ読み】外資系コンサルティングファームの新卒アソシエイト仕事術
こちらのコンテンツは、episode.0からスタートし、episode.20まで、徐々にレベルが上がっていくように仕立てられていますので、順番にご覧いただくのがおすすめです。