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【コンサル転職対策】ビヘイビア面接で意識すべき3つのこと

目次
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通常面接(ビヘイビア)は、どこまで・どうやって対策すればいいの?

コンサル転職を目指している方から、こんな質問をいただきました。

「ケース対策は高松さんの本を勉強していますが、通常面接(ビヘイビア)は何をどこまでどのように対策すればいいですか?」

…これは、ほんとにいい質問なんですよね。

というのも、コンサル転職を目指す方の多くが、ケース面接対策にはしっかり時間を割く一方で、通常面接(いわゆるビヘイビア)の準備はつい後回しにしてしまいがち。でも、実際の合否に大きく関わるのは、この通常面接の「深さ」だったりします

そこで今回は、このご質問にお答えする形で、ビヘイビア面接で意識しておきたい3つの観点を、具体例とともに整理してお届けします。

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自分がいた「業界/インダストリー」を深く語ることができるか?

まず最初に問われるのが、これまで自分がいた業界に対する理解です。

「◯◯業界で働いていました」だけでは、正直弱いです。面接官が知りたいのは、その業界をどう捉えていたのか?、その中で自分がどんな立場だったのか?という視点なんですね。

特に、20代後半〜30代前半で転職を考えている方の中で、業務経験がまだ浅い場合には、ここで1歩差をつけられてしまうこともあります。でも実は、ここは知識で巻き返せるところでもあります。

たとえば、自分がいた業界の関連書籍を20冊以上読む、業界団体が出している白書やレポートを読む、日経新聞や経済誌で最新の動向をチェックするなど、情報収集はいくらでもできるんです。

情報を集めているうちに、「この業界はどういうバリューチェーンで回っていて、自分はその中のどの部分にいたのか」という地図が描けるようになります。

「銀行業界は、リテール・法人・マーケットと分かれていて、私は法人融資を担当していました。特に製造業のお客様が多かったので、原価率や為替の影響なども含めて提案をしていたんです。」

簡単な例ですが、このような答えからは、ただの担当者ではなく、「業界構造を理解しながら働いてきたビジネスパーソンなんだな」という印象を与えることができます。

そして実はこれ、ハーバード大学などのトップスクールを卒業して中途で役職付きで入社してくるような人ほど、軽視しがちなポイントでもあります。

彼らは論理力や抽象的なスキルで勝負することに慣れているため、「業界知識なんて二の次でしょ」と思いがちです。でも、コンサルの現場では「その業界のプレイヤーが、実際にどんな課題を抱えているのか」という肌感覚のある知識が求められるシーンが本当に多いんです。

だからこそ、業界に詳しいことは差別化要素にもなるし、信頼される下地にもなります。

経験が浅くても問題ありません。むしろ、今のうちに情報を集めて、自分の言葉で語れるようにしておけば、それが何よりの武器になります。

ハードスキルを直接ではなく、示唆のあるエピソードで伝えられているか?

職務経歴書に「英語ができます」「エクセル使えます」「パワポ使えます」と、つい書きたくなったりしませんか?

でも、これをそのまま言葉にしてしまうと、むしろ逆効果になることが多いんです。

なぜかというと、コンサルの面接官、つまり現役コンサルタントの人たちは、自分が感じ取ったことを何よりも信じる傾向があるからです。

言い換えれば、「自分が導いた示唆=真実」だと思う癖がある。

だからこそ、「私は◯◯ができます」と言うのではなく、そう感じ取ってもらえるエピソードで伝えるのがポイントです。

例えば、こんな話し方がそうです。

「前職で、ニューヨーク本社との定例ミーティングを毎週ファシリテートしていたんです。時差の関係で、朝6時スタートとかも多くて大変でしたが、君の進行はクリアでいいねって本社側に言ってもらえたのは励みになりました。」

このエピソードの中には

  • 英語でのコミュニケーション能力
  • ファシリテーションスキル
  • 時差に対応するタフさ

といったハードスキルが、直接言わずともにじみ出ていますよね。まさにこれが、面接で求められている伝え方なんです。

つまり、スキルを直接言葉でアピールするのではなく、事実(ファクト)の中にスキルの存在を感じさせる=示唆を渡すというアプローチが大事なんです。

「◯◯業界に詳しい」ということを伝えたいなら、業界用語を自然に織り交ぜながら話す。

「英語ができる」「パワポが得意」という職能的なスキルを伝えたいなら、そのスキルが求められる具体的なシーンをエピソードとして語る。

このように、相手に感じ取ってもらうことを意識した話し方ができると、面接の場で1歩リードできます。

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志望動機を感情 + ロジックで語れているか? = 感情を忘れてないか?

ビヘイビア面接の中でも、「なぜコンサルなの?」「なぜうちの会社なの?」という質問は、ほぼ確実に聞かれます。

ここでつい、「業界の成長性が〜」「多様なプロジェクトに〜」といったロジックだけで答えてしまうと、まず間違いなく刺さりません。

なぜかというと、正直コンサルって、どのファームでもやることの本質は似ているからです。そのロジック、他社でも通用しますよね?って返されてしまうのがオチなんです。

だからこそ大切なのは、まず感情から話すことです。

「御社が好きなんです」「ここで働きたいんです」というストレートな一言から入る。そのあとに「なぜなら」と理由をロジックで添えていく、という順番がベストです。

ここ、恋愛と同じなんですよね。

「あなたの価値観が素敵だから…」「一緒にいて居心地が良くて…」みたいな理屈を先に話してから「好きです」と言っても、あんまり響かないじゃないですか。

むしろ、「好きです」が先にきて、そこから「なぜなら…」と続く方が断然伝わるし、相手の心も動きます。

志望動機も同じで、感情 → ロジック(好き → なぜ)の順番が鉄板です。

覚えておきたいのは、「感情は王様で、ロジックはその家来」という考え方。感情があってこそ、ロジックが生きてくるんです。

たとえば、こんな話し方が理想です。

「御社が第一志望です。実は3年前にビジネス誌で◯◯パートナーのインタビュー記事を読んで、未知に飛び込めという言葉にすごく惹かれて。あれを読んでから、ずっと御社で働きたいと思ってきました。」

この話し方なら、「この人、うちを好きなんだな」と感じてもらえますし、何より自分ごととして刺さります。

もちろん、「好きです」と言うだけでは説得力に欠けます。

第一志望と言うからには、それを裏付ける行動が必要です。

たとえば、最近のプロジェクト事例を調べておく、役員やパートナーがどんな発信をしているかチェックしておく、3年前の記事を掘り起こしてエピソードを仕込んでおく…。

そういう積み重ねがあると、「なるほど、これは本気の人だな」と面接官にも伝わります。

ここで覚えておいてほしいのは、愛の大きさは思考量で測られるということです。

どれだけ御社のことを考えてきたか?が、そのまま志望度の証拠になります。

つまり、本当に好きな相手だったら、自然とその人のこと調べてますよね?というレベル感を目指していくのが、面接における「感情の伝え方」なんです。

まとめ: ビヘイビア面接の準備で、他の候補者と大きな差がつく

今回ご紹介した3つの視点──業界理解、スキルの伝え方、志望動機の構成──は、どれも小手先のテクニックではなく、思考の深さと熱量をどう伝えるかに直結しています。

面接という場では、正解のある回答よりも、相手が「この人、なんか違うな」と感じる一言の方が、強く印象に残るもの。
その一言を届けるための準備こそが、合否を分ける最大のポイントになります。

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