戦略コンサルタント転職必読書—コンサルタントの「お仕事」と「正体」がよ~くわかる本
戦略コンサルタント転職必読書—コンサルタントの「お仕事」と「正体」がよ~くわかる本
はじめに
この世には、ケース面接対策本、コンサル思考、コンサル業界に関する本まで「コンサル」の関連本が山のようにあります。そこで、世の中に溢れる「これ、コンサル関連本?」と思われるタイトルの本を全て “購入し”、自ら読んで、
- 「ケース面接対策」という意味で、この本を読んだ本が良いかどうか?
- 読むのであれば、どのページを読めば良いのか?
を丁寧に解説しました。当初、55冊を目指してご紹介しようとスタートしましたが、いつの間にか、どんどん増えておりますので、「どの本を読むべきなのか?」と迷われている方に、是非とも参考にして頂きたいです。
「コンサルタントの「お仕事」と「正体」がよ~くわかる本」とは
概要
外資系、銀行・証券・IT系、人事・教育・研修系など、コンサルタントにはいろいろなタイプがある。コンサルタントやコンサルティング業界の基礎知識から、コンサルタントに必要な能力、仕事内容までを詳しく解説する。
「BOOK」データベースより
岩崎 剛幸 (著)
出版社 : 秀和システム
発売日 : 2012/9/24
単行本 : 192ページ
著者について
1969年静岡生まれ。1991年に株式会社船井総合研究所入社。現在、同社上席コンサルタント。「戦略は思いに従う」を信条に、ファッションを専門分野として、現在では、百貨店、アパレルメーカー、SPA専門店を中心としたアパレル、流通小売業のコンサルティングに従事している。現在も現場支援と通算2700回を越える講演活動により、情熱に満ち溢れた永続企業づくりに邁進している。ここ数年のコンサルティングテーマは、永続するための企業ブランド戦略の構築(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
「BOOK著者紹介情報」より
「コンサルタントの「お仕事」と「正体」がよ~くわかる本」は戦略コンサル転職対策に必読か?
さっそく、読んでほしい部分はココ!
9ページ:コンサルタントの五類型
- 外資系戦略コンサルタント
- 銀行・証券・ITコンサルタント
- 人事・教育・研修系コンサルタント
- 日本式経営コンサルタント
- 個人コンサルタント
これは、私としても「初」の切り方で、特に「日本式経営コンサルタント」というカテゴリーは初めてで新鮮でした。ここまでは良かったのですが、、、、
え?まだ、9ページだよ、、整理しただけなのに、
良かったですが、、、
そのあとに、五類型をまわったことのある社長と、その類型のコンサルタントとのやりとりが載っている。
あのー、私達の経営が行き詰っています。打つ手がなくて困っていますがどうしたらV字回復するのでしょうか?
① 外資系戦略コンサルタント
市場内でのポジショニングから考えて、これは企業のエグゼキューションの問題かと思われます。ここからリスタートしリーディングカンパニーになるためのキャッチアップとしては・・・・・
言葉が理解できない・・・・・・
② 銀行・証券・ITコンサルタント
当社の銀行とのお付き合いの状況から確認させていただいてから今後のお話をさせていただくということで。
銀行は地元の信用金庫がメインバンクだし、調べてどうするのか?
③ 人事・教育・研修系コンサルタント
御社の人材教育体制は十分といえません。まずは幹部教育からスタートしましょう。一泊二日の幹部合宿はどうでしょう?
幹部教育は興味あるけど今は教育じゃなくて、経営のコンサルティングをしてほしい。
④ 日本式経営コンサルタント
企業はトップで決まります。トップのあり方を見つめなおしましょう。当面の社長の目指すべきゴールはどこにありますか?
それは考えているのだがまだはっきりしたことは言えない。それを自分でも考えつつ手伝ってもらわないといけないな。
⑤ 個人コンサルタント
私の人脈を使えばそこは何とか切り抜けられるかもしれません。貴社の業界には私の知り合いも多数いますので何でもご相談ください。
人脈を紹介してくれるのはうれしいけど、それだけなら私も人脈はあるし。ここはきちんと提案してくれるのだろうか?
私が言いたいことが、分かっただろうか。これをやってはダメなのだよ、、、
著者が船井総研出身で、「日本式経営コンサルタント」だけをよく書いている。そのあとに、こういう事例がありました、と書いてあるが、それ以外も節々に、「日本式経営コンサルタント」よりに見えてしまう。気持ちはわかるけど。
この時点で、アウトだよね。これから始まるページに信用が置けない。
ということで、「日本式経営コンサルタント」を目指すひと以外は読む必要はありません。
さいごに
ケース面接対策に欠かせない「フェルミ推定」について
コンサルタント転職に欠かせないケース面接対策といえば、まずは「フェルミ推定」です。
これはある意味、コンサル転職界の「センター試験」。基本・基礎ですので、徹底的にやってください。
「フェルミ推定」の最強対策本はこちらです。
ロジカルシンキングを超える戦略思考 フェルミ推定の技術
ソシム 高松 智史 (著) 2021/8/18
本書は、コンサルタントになる、サバイブする、そしてマネージャーになる為には必須の一冊となっています。新卒・中途コンサル転職の必読書です(読まないと落ちるかもしれません)。
同時に、最強の武器になる最高の思考法を身につけるためのビジネス書でもあります。
フェルミ推定の入り口を学ぶための軽い問題集ではありません。
楽しく、面白く、プラクティカルに、明日から使える形で書いてある実践のためのバイブル。
「フェルミ推定」から始まる問題解決の技術
ソシム 高松 智史 (著) 2022/2/26
ベストセラー『ロジカルシンキングを超える戦略思考 フェルミ推定の技術』から早6ヶ月、待望の新刊がついに登場! 前作が「テキスト&問題集」だったから、本作はがっつり実践問題集編です ・・・なんて単純な2冊目であるはずがない!
この2冊だけでも構いません。これ以外の本は不要です。
この2冊を繰り返しやり、暗記してください。
その上で、過去問をやる。模擬面接をやる。って感じになります。
でも、圧倒的に過去問や模擬面接をやるより、この2冊を繰り返しやるほうが受かります。
なので、まず、この2冊でフェルミ推定を克服するところからはじめてください。